昭和40年に大橋外吉(おおはしとよし)が発見した大鍾乳洞が岐阜県高山市丹生川町にある飛騨大鍾乳洞。洞内の整備を行ない全長1800mのうち、800mを昭和43年6月15日に観光鍾乳洞としてオープンしたもの。標高900mの高原にあり、日本の観光鍾乳洞としては最高所に位置しています。併設して大橋コレクション館があり、大橋外吉のコレクションを展示。
ライトアップされた鍾乳石が神秘的
洞内の平均気温は12度で、夏は避暑に絶好です。
洞内はかなり手が加えられ、ペットを連れての観覧も可能。
第1洞~第3洞までの3つに区分され、全体を歩けば20分〜30分。
第2出口から先は急な坂道となるので、足に自信のない人は、第2出口でエスケープを。
入場してすぐ「竜宮の夜景」という見どころがあり、赤や青でライトアップされていますが、コケの繁殖を防ぐための工夫とのこと。
鍾乳管(ストロー)と呼ばれる、つららのような鍾乳石が吊り下がることでも知られていますが、同じ第1洞の「夢の宮殿」の天井には驚かされます。
第1洞と第2洞を結ぶ地下トンネルは、「愛深スポット」と呼ばれていますが、実は飛騨大鍾乳洞は「恋人の聖地」にも認定されているのです。
第3洞の「月の世界」はいかにも月面旅行のような光景です。
2億5千万年前には南海の海底だった!?
洞内からは、ウミユリ、フリズナ、サンゴなど海洋生物の化石も発見され、2億5千万年前には一帯は南の方の海の底だったことがわかります(美濃帯堆積岩類の石灰岩分布地帯)。
洞内にはヘリクタイト(ねじれ石)と呼ばれるねじり曲がりながら垂れ下がる学術的にも珍しい鍾乳石が多いので、お見逃しなく。
併設の「大橋コレクション館」は、飛騨大鍾乳洞の発見者、大橋外吉が財を費やして集めた美術品・装飾品・化石などを展示したコレクション館。
1000点の展示物がありあわせて見学が可能。
大橋外吉は、樺太へ渡って木材業から身を興し、戦時中軍需工場、さらに戦後は「自動ノコギリ安全カバー」で儲け、昭和30年代には神戸で自動販売機の製造で財を築きました。
飛騨大鍾乳洞 | |
名称 | 飛騨大鍾乳洞/ひだだいしょうにゅうどう |
所在地 | 岐阜県高山市丹生川町日面1147 |
関連HP | 飛騨大鍾乳洞公式ホームページ |
電車・バスで | JR高山駅から濃飛バス新穂高温泉行きで28分、鍾乳洞下車、徒歩20分 |
ドライブで | 高山清見道路(中部縦貫自動車道)高山西ICから約28km。または、長野自動車道松本ICから約65km |
駐車場 | 300台/無料 |
問い合わせ | 飛騨大鍾乳洞 TEL:0577-79-2211/FAX:0577-79-2643 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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