岐阜県瑞浪市(みずなみし)にある一体成形の焼き物としては世界一(ギネス認定)というのが、世界一の茶つぼ「豊穣の壺」。粘土32tを使い、延べ12000人の労力と1年を費やして完成した高さ5.4m、直径4mという巨大な茶壺です。焼成には1万束の薪を燃料に300時間をかけた大作です。
ギネス認定の世界一の大茶つぼが、美濃焼の産地・瑞浪市に
瑞浪市の陶町(すえちょう)に伝わる古窯大川窯4代目・羽柴与左衛門景度の茶壺をモデルに、平成11年に大川八王子神社境内で制作されたのが「豊穣の壺」。
平成10年4月に焼成用の薪つくりが開始され、7月に台座制作、8月に本体制作がスタート。
12月になって本体成形が完了し、乾燥を開始。
平成11年2月に焼成窯を築き始め、3月に火入れ、4月に焼成完了という工程です。
巨大な壺を焼くためには巨大な焼成炉が必要で、耐火レンガで窯(倒炎式薪窯)を築き、13日にも及ぶ24時間体制での焼成作業の末に完成。
使用されたレンガは、窯1万6000丁、煙道2600丁、煙突2000丁という膨大な数になっています。
加えて、モルタル200袋、コンクリート20立方メートル、粘土4tを使用。
大川八王子神社には、大川窯4代目・羽柴与左衛門景度作の美濃焼狛犬1対のほか、享和2年(1802年)銘、天保14年(1843年)銘などの美濃焼狛犬が保存されています。
すぐ西側の国道419号と国道363号の交差点横、八王子神社の参道脇には、平成2年制作、高さ3.3m、総重量15tという、世界一(ギネス認定)の「世界一の美濃焼こま犬」も鎮座しているのでお見逃しなく。
ちなみに、岐阜県瑞浪市、土岐市、多治見市で生産される美濃焼は、和食器の全国生産の60%以上占めるという陶磁器です。
世界一の茶つぼ「豊穣の壺」 | |
名称 | 世界一の茶つぼ「豊穣の壺」/せかいいちのちゃつぼ「ほうじょうのつぼ」 |
所在地 | 愛知県瑞浪市陶町大川 |
関連HP | 瑞浪市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR瑞浪駅からタクシーで16分 |
ドライブで | 中央自動車道瑞浪ICから約11km |
問い合わせ | 瑞浪市経済部商工課 TEL:0572-68-2111/FAX:0572-68-9862 |
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