太山寺・本堂

太山寺・本堂

兵庫県神戸市西区にある天台宗の古刹、太山寺。現存する太山寺・本堂は、弘安8年(1285年)の火災で焼失後、永仁年間(1293年~1299年)に再建されたもので、神戸市では唯一の国宝建築物になっています。桁行7間、梁間6間(正面20.82m、側面17.76m)という大きな仏殿で、その迫力に圧倒されます。

密教本堂式の建物は、神戸市で唯一の国宝建築物

平面は密教本堂式と呼ばれる形態で、入母屋造り、銅板葺き。
天台宗、真言宗の本堂の形式が整っていくのは仏教が大衆化する鎌倉時代以降で、密教の本堂は、修行や加持祈祷を行なうための活動の場でした。
つまりは、本尊を安置する本堂(仏堂)全体を拝むのではなく、仏に近侍するため本堂内に僧侶や参詣者などが入るようにな建物へと変化します。
内部は板敷きで、手前2間が参拝部分の外陣(外陣部分で参拝します)。
奥と左右の1間が後陣、脇陣で、それに囲まれた内側が本尊を安置する内陣です。

太山寺・本堂は、こうした仏教の大衆化に伴う新しい仏堂の形式が成立した初期の例として貴重な建築物になっているのです。

和様を主とし、正面はすべて蔀戸(しとみど=貴族の居住する寝殿造りなどに用いられた昼間に採光を得たいときには上に跳ね上げる戸)を用いていますが、唐様の木鼻(きばな=柱から突き出した部分の彫刻)を付け、肘木(ひじき=水平材)の西側半分が唐様と、折衷様式も取り入れています。

本堂内では、毎年1月7日14:00〜『追儺式』(ついなしき)が行なわれます。
1月1日〜1月7日に行なわれる修正会の結願として、走り鬼と3匹の太郎鬼、次郎鬼、婆々鬼が松明を持ち、大太鼓の音に合わせて踊り、悪霊を退治するもの。

太山寺・本堂
名称 太山寺・本堂/たいさんじ・ほんどう
所在地 兵庫県神戸市西区伊川谷町前開224
関連HP 太山寺公式ホームページ
ドライブで 阪神高速道路7号北神戸線布施畑西出口から約2km。または、神戸淡路鳴門自動車道布施畑ICから約2.5km
駐車場 50台/無料
問い合わせ 太山寺 TEL:078-976-6658
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
太山寺

太山寺

兵庫県神戸市西区、明石川の支流、伊川の奥に建つ神戸屈指の天台宗の古刹が太山寺(たいさんじ)。『播州太山寺縁起』によれば元正天皇の勅願寺として、霊亀2年(716年)、藤原宇合(ふじわらのうまかい=藤原不比等の子)の建立と伝えます。鎌倉時代後期

 

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