岐阜県瑞浪市稲津町の荷機稲荷神社(かきいなりじんじゃ)境内の瑞祥記念館に保管されているのが、世界一の大皿「瑞祥」。平成8年に制作された直径2.8m、高さ30cm、重さ1220kgという美濃焼の大皿で、ギネス世界記録にも認定、瑞浪市に3つあるギネス認定の美濃焼のひとつです。
あまりに巨大な大皿のため、保管用に瑞祥記念館を建設
構想から完成まで1年8ヶ月、制作に10ヶ月を費やし、延べ150人の労力によって完成、1200度で1週間かけて焼成した大皿で、町おこしと文化育成を目的に稲津町のまちづくり組織「ふるさと稲津いきいき会」が制作。
まずは発泡スチロールを何段にも積み重ね、直径3mの型をつくり、ここに練り上げた土を入れ、十数人でよく踏み込み空気を抜きながら皿の厚さを成形。
粘土には焼成中のひび割れを防ぐため、特殊な繊維を混ぜています。
成形した皿の表面を滑らかにし、5ヶ月をかけて乾燥させ、葦で作った巨大な筆と藍色の呉須を使い梅花を絵付け。
釉薬を吹き掛け、再度乾燥させます。
焼成は、瓦(かわら)用のトンネル窯を使い、1週間かかって焼き上げています。
あまりに巨大なため、置いておく場所にも困るため、完成の翌年に展示館として瑞祥記念館を建設、そんな苦労が実って、完成4年後の平成12年5月、ギネスブック(ギネス世界記録)認定。
通常は、ガラス越しに見学可能です。
建物に鍵がかかっているため、 展示館に入って間近で見学したい場合は稲荷神社内にある稲荷温泉へ事前に連絡を。
瑞浪市には、ギネス世界記録認定の世界一の茶つぼ「豊穣の壺」、世界一の美濃焼こま犬もあり、美濃焼の故郷であることがよくわかります(岐阜県瑞浪市、土岐市、多治見市で生産される美濃焼は、和食器の全国生産の60%以上占めるという陶磁器)。
世界一の大皿「瑞祥」 | |
名称 | 世界一の大皿「瑞祥」/せかいいちのおおざら「ずいしょう」 |
所在地 | 岐阜県瑞浪市稲津町小里 |
関連HP | 瑞浪市公式ホームページ |
電車・バスで | JR瑞浪駅から東鉄バス明智駅前行きで11分、稲荷下下車、徒歩8分。または、タクシーで15分 |
ドライブで | 中央自動車道瑞浪ICから約6.5km |
問い合わせ | 瑞浪市経済部商工課 TEL:0572-68-2111/FAX:0572-68-9862/稲荷温泉 TEL:0572-68-3214 |
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