群馬県桐生市、鳴神山を源流にする山田川の東岸に鎮座するのが白瀧神社。機神である天八千々姫命を祀った社が平安時代の永久年間(1113年〜1118年)に創建されたのが始まりといい、白滝姫が機業と養蚕業を広めたと伝えられることから、桐生織の祖神として信仰されています。
京から絹織物を桐生に伝えた白滝姫が祭神
祭神は、織物、紡績の神・天八天千々姫命(あめのやちちひめのみこと)と白滝姫。
白滝姫伝説は、桓武天皇の御代(8世紀)、宮仕えの男が天皇の前で見事な和歌の腕前を披露し、白滝姫を桐生に連れ帰り、絹織物の技術を桐生に伝えたというもの。
蚕が病気や災害に見舞われることなく無事に成長し、多くの繭が取れることを神仏に願い、さらに蚕の餌となる桑の豊作祈願(養蚕は、桑の栽培からスタート)、さらに雹(ひょう)や凍霜害などで桑が枯れて蚕の飼育ができなくなり、投棄せざるを得なかった蚕の鎮魂慰霊などの目的で、養蚕信仰の寺社が建立されたのです。
江戸時代までは神仏習合で、白瀧神社となったのは明治初年の神仏分離以降のこと。
境内にある降臨石は、織姫と彦星の出会う七夕の日、天から降ってきた巨岩と伝承されています。
以前は、東側に開いた穴に耳を当てると、石の中から機音が聞こえてきましたが、ある日、雪駄を履いて石に上る不遜な人がいて、その後、機音は止まってしまったと伝えられています。
本殿裏にある神木の大ケヤキは桐生市の天然記念物。
日本遺産「かかあ天下-ぐんまの絹物語-」の構成資産になっています。
白瀧神社 | |
名称 | 白瀧神社/しらたきじんじ |
所在地 | 群馬県桐生市川内町5-3288 |
関連HP | 桐生市公式ホームページ |
電車・バスで | 東武・わたらせ渓谷鐵道相老駅からタクシーで15分 |
ドライブで | 北関東自動車道太田桐生ICから約19km |
駐車場 | あり/無料 |
問い合わせ | 桐生市文化財保護課 TEL:0277-46-1111/FAX:0277-46-1109 |
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