日向岬・馬ヶ背

日向岬・馬の背

日豊海岸国定公園に指定されるリアス式海岸の代表的な景観が宮崎県日向市の日向岬(ひゅうがみさき)。日向岬・細島灯台の東側、奥行き200m、幅10mの細長い入江の両岸に高さ70mの垂直に切り立った断崖が続いているのが馬ヶ背です。上から見ると馬の背のように見えることが名の由来です。

日本最大級の柱状節理が発達する断崖

日向岬
日向岬・馬ヶ背

太平洋の荒波に洗われた断崖は日本最大級の柱状節理で、自然がつくった芸術品な造形に目を奪われます。
駐車場を起点に馬ヶ背から展望台に至る遊歩道も整備されています。

日向岬周辺にはクルスの海、大御神社(おおみじんじゃ)下の斜柱、金屏風・銀屏風・小屏風、坊主ヶ原、仏の掌、小松崎の孤立石柱と日向岬周辺には柱状節理の奇岩が多いのであわせて見学を。

日向岬一帯に広がる柱状節理は、1400万年前に尾鈴山の火山体が噴火し、発生した大規模な火砕流などで生じた堆積物が、重さと熱によって圧縮され誕生した溶結凝灰岩が冷却に伴って割れ目を生じたもの。
この溶結凝灰岩は遠見半島(延岡市)まで広がっていますが、露頭しているのが日向市美々津から門川町にかけての海岸というわけ。
柱状節理の規模としても日本有数だからもっと注目されてもいい場所なのです。

特攻第121震洋隊細島基地跡
海に突き出した日向岬の根元北側、御鉾ヶ浦海岸には、太平洋戦争の末期に特攻第百121震洋隊細島基地があった場所。
基地といっても、すでに空襲を受けるさなか、海蝕洞などを利用して艇格納壕を掘削し、特攻兵器震洋艇25隻を格納していました。
部隊長藤岡宏太中尉以下188名の隊員が駐屯し、震洋に乗船して敵軍船に特攻する搭乗員には15~18歳の三重海軍航空隊乙種飛行予科練習生出身、計54名が配されましたが、梶木基地に転進、終戦を迎えて、実戦への参加はありませんでした。
震洋
若い命を海に散らせた特攻艇「震洋」
 

日向岬・馬ヶ背 DATA

名称 日向岬・馬ヶ背/ひゅうがみさき・うまがせ
所在地 宮崎県日向市細島
関連HP 日向市観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR日向市駅から徒歩すぐの都町から宮崎交通バス東細島行きで16分、終点下車、徒歩25分
ドライブで 東九州自動車道西都ICから約55km
駐車場 100台/無料
問い合わせ 日向市観光協会 TEL:0982-55-0235/FAX:0982-55-1739
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
細島灯台

細島灯台

2018年11月11日

クルスの海

2018年11月11日

 

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