ニッポンの豪華な船旅(2) 阪九フェリー(大阪・泉大津〜新門司)

阪九フェリー

その名の通り、大阪(泉大津)と九州を結ぶのが阪九フェリー(はんきゅうふぇりー)。大阪(泉大津)〜新門司の航路には平成27年に次世代フェリーと呼ばれる「いずみ」、「ひびき」が就航。この2隻は「海上ホテル」をイメージした豪華フェリーで、瀬戸内海航路の豪華な船旅が楽しめます。

次世代フェリー「いずみ」、「ひびき」就航

阪九フェリーは、新日本海フェリー、阪九フェリー、そして韓国・釜山への国際航路「関釜フェリー」(かんぷふぇりー)を運航するSHKライングループの一社(S=新日本海フェリー、H=阪九フェリー、K=関釜フェリー)。
クルーズ客船「ぱしふぃっくびいなす」を運航する日本クルーズ客船も、実はこのSHKライングループ、さらに、横須賀港〜北九州港に令和3年7月に就航した東京九州フェリーもSHKライングループなのです。

つまりは、フェリーだけでなく、クルーズ船の経験と実績を背景に誕生したのが次世代フェリーと呼ばれる「いずみ」、「ひびき」。
「いずみ」、「ひびき」は、1万5897t、全長195.0mという西日本を代表する大型フェリーで、旅客定員「いずみ」643名、「ひびき」=667名)。

さすが次世代フェリーと思わせるのは、露天風呂が備わっている点。
広々とした展望台浴場は、それだけでも快適なのに、瀬戸内の島影を眺める露天風呂が秀逸。
さらに船首部分に展望ルームがあって、それだけでも豪華客船を思わせる船内設備となっています。

カラオケルーム、ゲームコーナー、キッズルームから授乳室まで備わり、ショップでは、オリジナルグッズも豊富に用意。

レストランの夕食では、日向灘の黒瀬ぶり、長崎の本マグロなど九州で揚がる魚を刺し身などで提供。
気に入った料理をチョイスして料金を払うカフェテリア方式になっているので、何を取ろうか迷ってしまうほどです。

ファミリーならデラックス洋室がおすすめ!

阪九フェリー
デラックス洋室(4名部屋)

「いずみ」、「ひびき」の船室は、もっとも豪華なロイヤル(定員2名、2室)が36.5平方メートル。
バス・トイレ・テレビにプライベートデッキが付いた豪華な部屋です。
スイート(2名・20室)は、21.1平方メートルで、広めのツインといった感じ。
デラックスシングル(28室)、デラックス和洋室(3人部屋29室・4人部屋4室)、デラックス和室(3名・6室)、デラックス洋室(4名・20室)、デラックス洋室バリアフリー(2名・2室)などの上級船室が多いのも次世代たるゆえん。

ファミリーなら、オーシャンビューで、新採用の階段式2段ベッドというデラックス洋室(4名部屋)がおすすめでしょう(12.4平方メートル)。
料金的にもホテルの宿泊費くらいの負担なので、かなり手軽です。

「クルーズ船並みに進化したフェリーの船旅で、上質な旅をお楽しみください」という謳い文句も、実際に乗船してみると誇張ではないことがよくわかります。

阪九フェリー
朝食メニューも充実しています

スイート、デラックス洋室を格安で利用する

阪九フェリー
ゴージャスなスイートルーム

お得に乗船するには、インターネット予約割引、早期購入割引、シルバー割引(60歳以上)、学生割引の利用を(割引は1種類のみの適用なので最大2割引)。

裏技的に利用できるのが、阪九フェリーグループの「株式会社ヴィーナストラベル」の個人向けツアーの利用を。
たとえば「片道GOGOマイカープラン」、「往復マイカープラン」は、デラックス和洋室またはデラックス洋室4名部屋を用意という格安プラン。
スイート個室を利用という「片道GOGOスイートマイカープラン」、往復用の「スイートマイカープラン」も用意され、豪華なスイートを格安で利用できるプランです。

車を積載しない場合は、デラックス和洋室で往復する「デラックスペアきっぷ」、スイート個室を利用できる「スイートペアきっぷ」の利用が断然おすすめです。

正規運賃と比べると、驚くほど格安!
使わない手はありません。

取材協力/阪九フェリー

阪九フェリー
ディナーの一例(ステーキセット)
阪九フェリー
大浴場(写真は紳士大浴場)
阪九フェリー
名称 阪九フェリー/はんきゅうふぇりー
関連HP 阪九フェリー公式ホームページ
問い合わせ 阪九フェリー予約センター(新門司)TEL:093−481-6581
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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