ニッポンの豪華な船旅(3) フェリーさんふらわあ(大阪〜志布志)

フェリーさんふらわあ

船体の横に巨大な太陽が描かれる「フェリーさんふらわあ」。大阪(大阪南港)と志布志を結び、平成30年の新造船「さんふらわあきりしま」、「さんふらわあさつま」が就航しています。しかもクルーズ客船「にっぽん丸」の改装を手掛けた渡辺友之(わたなべともゆき)が船内デザインを担当しています。

大阪商船の歴史を受け継ぐ、伝統の船会社

商船三井フェリー系列のフェリーさんふらわあ(「さんふらわあ」は商船三井フェリーの登録商標)。
大洗〜苫小牧は商船三井フェリーで、関西を起点とする航路は、フェリーさんふらわあが担っています。
関西汽船の阪神・別府航路や、ダイヤモンドフェリーが日本で2番目の長距離フェリー航路として開設した神戸〜大分航路などを受け継いでいます。
つまりは、明治45年に大阪商船が運航を開始した阪神・別府航路の「紅丸」(くれないまる)の歴史を有し(「瀬戸内海の女王」と呼ばれました)、豪華クルーズ船「にっぽん丸」(商船三井客船)と同じグループのフェリーということに。

フェリーさんふらわあには、大阪〜志布志(鹿児島)、大阪〜別府、大阪〜大分の3航路がありますが、最も大型の「さんふらわあさつま」、「さんふらわきりしま」(ともに1万3659t、全長192.0m、旅客定員709名)が就航するのが大阪〜志布志(鹿児島)航路です。

パブリックスペースもゆったり

船内デザインはクルーズ客船「にっぽん丸」の改装などを手掛けたフラックス・デザインの渡辺友之(わたなべともゆき)によるもので、カジュアルクルーズ船として「船旅」を楽しむことを主眼に、船室の個室化(全94室)と設備の充実化、パブリックスペースの拡大が図られています。
デザインのコンセプトは、「船旅の夢、楽しさ、くつろぎ、そして海を感じられること」とか。

3フロア吹き抜けのエントランスは豪華クルーズ船を思わせますし、広々としたレストラン(それまでの船の1.5倍)、それまでのフェリーの1.7倍という展望大浴場、優雅なラウンジと、従来のフェリーとは一線を画したパブリックスペースになっています。

上級船室ではスイート(3名定員/3名利用の場合、エキストラベッド使用)をなんと10室も備えています。
客室22.90平方メートルに、バルコニー8.6平方メートルと、外洋クルーズ船顔負けのバルコニーの広さに。
スイートバリアフリー(4名定員/バルコニーなし)2室、デラックス(2名~4名、3名以上はエキストラベッド使用)38室、デラックス(和室/2名~4名)2室、ペット同伴可能で、2名~4名利用可能のデラックス(ウィズペット)も10室、さらに1名〜2名用のスーペリアが32室と、まさにフェリーというよりクルーズ客船のレベルの船室です。

たとえば38室あるデラックスは、14.10平方メートルの広さなので、コンパクトながら、ファミリーなら十分な空間でしょう。
ベッドはツインのほか、入口(ドア)側にチェアベッド、エキストラベッドという感じで、日中は、この入口側がくつろぐ空間に。

お得な「弾丸クルーズ」、「舟遊プラン」に注目!

フェリーさんふらわあ
スイート

夕方、大阪を出港し、朝、志布志湾に入港するというワンナイトクルーズなので、愛車を積んでの移動手段としても最適ですが、和・洋・中華と内容も充実のブッフェが基本に、カレーなどの単品メニューも用意されるレストランの夕食、日の出とともに開放される展望サロン、朝風呂も楽しめる展望浴場と、ホテル的な楽しみも期待できます。
出港後の大阪港の夜景もお見逃しなく。

お得な利用プランは、フェリーさんふらわあが、力を込めてPRする「弾丸クルーズ」にまずは注目を。
現地0泊、船中2泊というまさに弾丸ツアーですが、夜出発・翌朝到着という運航を活かしたもので、スイートの設定もあります(徒歩プランもあります)。
格安といえる料金設定ですが、現地の滞在時間が限られるのが難点です。

往路を志布志入りの太平洋航路、帰路を大分または別府発の瀬戸内海航路という(またはその逆コース)「舟遊プラン」(しゅうゆうぷらん)も用意され、志布志航路(スーペリア)+別府航路・大分航路(スタンダード・2名部屋)、志布志航路(スイート)+別府航路・大分航路(デラックス)といった組み合わせが可能で、こちらもかなりの割引になっています。

取材協力/フェリーさんふらわあ

フェリーさんふらわあ
デラックス
フェリーさんふらわあ
名称 フェリーさんふらわあ/ふぇりーさんふらわあ
関連HP フェリーさんふらわあ公式ホームページ
問い合わせ フェリーさんふらわあ予約センター TEL:0120-56-3268
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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日本全国を駆け巡るプレスマンユニオン編集部。I did it,and you can tooを合い言葉に、皆さんの代表として取材。ユーザー代表の気持ちと、記者目線での取材成果を、記事中にたっぷりと活かしています。取材先でプレスマンユニオン取材班を見かけたら、ぜひ声をかけてください!

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