六甲ケーブル

六甲山への足として昭和7年に開業した歴史あるケーブルカーが六甲ケーブルで、正式名は六甲摩耶鉄道六甲ケーブル線。六甲ケーブル下駅と六甲山上駅間、高低差493.3mを10分で結んでいます。車両は、平成11年に登場した3代目。欧州風のクラシックタイプと明治末の路面電車をイメージしたレトロタイプの2種が運行しています。

六甲山上・展覧台に上るケーブルカー

1号車「クラシックタイプ」(六甲ケーブル下駅)
2号車「レトロタイプ」(六甲山上駅)

車両はともに貴賓室風の山上車と座席や床を天然木にし、天井をガラス張りにした展望車の2両編成。
窓がないユニークなオープン型の車両なのでグリーンシーズンには実に爽快。

レトロタイプのケーブルで上った六甲山上駅の駅舎は昭和7年の創業当時のもの。
昭和初期に流行したアール・デコ様式の建物で、「近畿の駅百選」に認定されています。
さらに「六甲山ホテルと六甲観光関連遺産」(六甲山ホテル、六甲ケーブル山上駅、神戸ゴルフ倶楽部・クラブハウス、旧小寺家住宅別荘/現・甲南女子学園六甲山学舎)として、経済産業省の近代化産業遺産(「外貨獲得と近代日本の国際化に貢献した観光産業草創期の歩みを物語る近代化産業遺産群」)に認定。

六甲山上駅近くには六甲山上展望台「六甲天覧台」もあり、大阪湾から神戸市街までを一望にします。
昭和56年5月25日、六甲ケーブル山上駅の屋上展望台が昭和天皇の訪問(自動車による訪問)を受け、そのことから「六甲天覧台」という名が生まれています。

六甲山上駅では六甲山上バスに接続し、バスと六甲有馬ロープウェーを乗り継いで有馬温泉へ抜けること、あるいは摩耶ロープウェー山頂駅へ移動し、「まやビューライン」(摩耶ロープウェー・摩耶ケーブル)で下山することもできます。

近代化産業遺産「六甲山ホテルと六甲観光関連遺産」

居留地から10里(40km)の範囲内の地域を旅行することから始まった、日本の国際観光。
明治36年に六甲山に日本初のゴルフコースである「神戸ゴルフ倶楽部」が誕生し、昭和4年に宝塚ホテルの分館として六甲山ホテルが開かれたのも、居留地に近い行楽地・六甲山という伝統が背景にあるのです。

六甲ケーブル
名称六甲ケーブル/ろっこうけーぶる
所在地兵庫県神戸市灘区高羽西山8-2
関連HP六甲ケーブル公式ホームページ
電車・バスで阪急六甲駅から神戸市バス六甲ケーブル行きで15分、終点下車、すぐ
ドライブで阪神高速道路神戸線魚崎ランプから約6.2km
駐車場なし/周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ六甲ケーブル下駅 TEL:078-861-5288/FAX:078-861-4700
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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