兵庫県西脇市上比延町にある都市公園が、日本へそ公園。日本標準時の基準となる東経135度の子午線と、北緯35度が交差する西脇市は「日本のへそ」を名乗る町。その交差する点の周辺に広がるのが日本のへそ公園。その中心施設が「にしわき経緯度地球科学館テラ・ドーム」です。
東経135度と北緯35度が交差する場所に公園が
園内には、「日本のへそ」が持つ地理的・地球的な意義を明らかにするために建てられた経緯度・地球・宇宙をテーマにする「にしわき経緯度地球科学館テラ・ドーム」を中心に、方位の広場や科学の原理を使ったユニークな遊具をそろえた「宇宙っ子ランド」、全長約220mのローラーすべり台「ジャンボすべり台」、トランポリン遊具「ふわふわドーム」、GPS測量で求めた交点「日本のへそモニュメント」、三角測量で求めた「日本のへそ標柱」、135にちなんだ「日本のへそ魔法陣」、花時計、方位の広場、銀河の広場、西脇市出身の横尾忠則氏の作品を展示する「岡之山美術館」、洋食レストランのレストハウス「花屋敷」などがあります。
トイレも宇宙をイメージした内装に。
「テラ・ドーム」では天体観測会や親子星空探検団など身近に宇宙や科学を感じられるイベントが人気。
JR加古川線「日本へそ公園駅」は、公園内にあるという珍しい駅です。
大正8年に見出された「日本のへそ」とは!?
大正8年8月、多可郡加美町金蔵山で行なわれた「多可郡小学校教師数学研究会」の席上で、講師の東京高等師範学校付属小学校・肥後盛熊(ひごもりくま)が「東経135度、北緯35度が交わる経緯度交差点が日本の中心、それが西脇である」と指摘。
大正11年に多可郡教育委員会が50周年記念事業として、経緯度交差点標識の建立を決定したことが、「日本のへそ」としてのPRの始まりです。
大正12年には陸軍参謀本部陸地測量部が交差する点の位置を確認、鈴木貫太郎海軍大将の揮毫(きごう)による標柱が立てられたのです。
昭和52年、当時の西脇市が市政25周年を記念し、「みなおそうふるさと運動」のなかで、忘れ去られつつあった「日本のへそ」を再度宣言。
昭和53年2月には建設省国土地理院に経緯度交差点の再計測を依頼したところ、「正確な位置であり、先人の偉業に敬意を表す」旨の報告がなされ、昭和58年1月、岡之山公園を拡大し、日本へそ公園が誕生しました(昭和60年、日本のへそ駅開業)。
平成6年4月にはGPS測量で測定したもう一つのへそ地点に、「日本のへそモニュメント」が完成。
三角測量によるベッセル値で出されている地形図上の旧「日本のへそ」とGPS測量による「日本のへそモニュメント」の間には437.6mの距離があります。
日本へそ公園 | |
名称 | 日本へそ公園/にほんへそこうえん |
所在地 | 兵庫県西脇市上比延町 |
関連HP | 西脇市公式ホームページ |
電車・バスで | JR日本へそ公園駅からすぐ |
ドライブで | 中国自動車道滝野社ICから約9km |
駐車場 | 120台/無料 |
問い合わせ | 日本へそ公園 TEL:0795-22-3111 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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