神港ビル

昭和14年、川崎汽船本社ビルとして竣工したのが神港ビル。屋上のアールデコ風の塔屋がモダニズムスタイルを感じさせる建物で、向かいに建つチャータードビルとともにかつての神戸外国人旧居留地を代表するビルとなっています。「商業貿易港として発展し続ける神戸港の歩みを物語る近代化産業遺産群」(中央区海岸通の商業ビル群)の構成資産。

神戸港の貿易を支えた神戸川崎財閥のビル

鉄筋コンクリート石貼りの外観は海岸通りに並ぶ他のビルに共通した仕様ですが、当時、アメリカで流行が始まったアール・デコの影響を受けた商業ビルで、モダンな印象が感じられます。
東側の入口には「神港ビルヂング SHINKO BUILDING」の表記がありますが、当時はビルヂングという呼称が一般的でした。

川崎汽船は、川崎造船所(現川崎重工業)の船舶部が独立する形で、大正8年に神戸に本店を置いて設立した海運会社。
川崎正蔵(かわさきしょうぞう)男爵によって設立された神戸川崎財閥がルーツで、川崎汽船は現在も本店登記は神港ビルになっています。
太平洋戦争開戦時、保有船36隻、26万tという戦前の有数の海運会社で、現在も日本郵船、商船三井に次ぐ海運会社です。
シルバーフェリーは系列の川崎近海汽船。

日没から22時までライトアップされています。

神港ビルの塔
神港ビル
名称 神港ビル/しんこうびる
Shinko Building
所在地 兵庫県神戸市中央区海岸通8
電車・バスで JR元町駅・阪神本線阪神元町駅から徒歩10分
ドライブで 阪神高速道路神戸線京橋ランプから約1kmで市営三宮駐車場
駐車場 市営三宮駐車場(1084台/有料)を利用
問い合わせ 神戸国際観光コンベンション協会 TEL:078-303-1188/FAX:078-302-2946
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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