妙見の森ケーブル【廃止】

妙見の森ケーブル

兵庫県川西市、山麓の黒川駅とケーブル山上駅を結ぶ能勢電鉄運営のケーブルカーが、妙見の森ケーブル。ケーブル山上駅では妙見の森リフトに連絡し、妙見山の山上に到達できます。能勢電気軌道(現・能勢電鉄)が妙見山への参詣の足として大正14年に開業した歴史あるケーブルです。令和5年12月3日に廃止されています。

ケーブルカーとリフトを乗り継いで妙見山の山上

妙見の森ケーブル

能勢電気軌道(現・能勢電鉄)自体も能勢妙見の参詣客輸送をも視野に入れて大正2年4月13に日開業した鉄道で(京浜急行電鉄の前身である大師電気鉄道も川崎大師への参詣者運搬を目的に開業するなど、大正以前は寺社参詣の足として開業した鉄道も多数)、ケーブルカーとしては珍しい軌間1435mmの標準軌を採用。

妙見の森ケーブルへの連絡駅となる能勢電鉄能勢線・妙見口駅は、大正12年11月3日、妙見駅として開業。
戦前のケーブルは下部線と上部線に分かれていましたが、戦時中に不要不急線として全線撤去(上部線の機材は、昭和31年に開通した箱根十国峠ケーブルカーに転用)。
昭和35年4月22日、下部線部分のケーブルカーを妙見ケーブル(現・妙見の森ケーブル)として復活させ、上部線の山頂側をリフトにして8月27日に開業しています。
全長は0.6kmで、標高差229m、最急勾配は424‰(424パーミル=22.58度)です。

車両はナニワ工機製(現・アルナ車両)、昭和35年の戦後再開業時のレトロな車両。
1号車に「ほほえみ」、2号車に「ときめき」という愛称が付いています。

妙見の森ケーブルを降りたケーブル山上駅には、妙見の森ふれあい広場が広がり、少し歩いて、妙見の森バーベキュー広場、妙見の森リフトふれあいひろば乗り場があります。

冬季運休のほか、平日に運休日が設定されているので、まずは運行の確認を。
能勢電鉄、妙見の森ケーブル、妙見の森リフトの1日フリー乗車券「のせでん妙見の森フリーパス」も発売(阪急電車、大阪モノレールとも組み合わせが可能で、 京都河原町駅、梅田駅、神戸三宮駅などでも発売)。

妙見の森ケーブル
名称 妙見の森ケーブル/みょうけんのもりけーぶる
所在地 兵庫県川西市黒川
関連HP 能勢電鉄公式ホームページ
電車・バスで 能勢電鉄妙見口駅から徒歩20分
ドライブで 新名神高速道路箕面とどろみICから約7km。阪神高速道路池田木部出入口から約11km
駐車場 黒川駅前駐車場(45台/有料)
問い合わせ 妙見の森ケーブル山上駅 TEL:072-738-2392
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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