宮島ロープウェー

厳島神社（いつくしまじんじゃ）とともに世界遺産に登録される弥山（みせん）に懸けられた宮島ロープウェー。広島電鉄グループの広島観光開発が運行するロープウェイで、山麓の紅葉谷駅を出て中間駅の榧谷駅（かやだにえき）で乗り継ぎ、山上の獅子岩駅まで所要15分。循環式と交走式の2種類の方式のロープウェイを連絡して運行しています。

紅葉谷と弥山を結ぶロープウェイ

山麓の紅葉谷駅から中間駅の榧谷駅までの区間が紅葉谷線（全長1102m／最大高低差288m／所要10分／循環式）、榧谷駅から山上の獅子岩駅までの獅子岩（全長524m／最大高低差62m／所要3分30秒／交走式）に分かれています。

ゴンドラからは弥山原始林を眼下に眺めることが可能。
獅子岩駅から標高529mの山頂へは徒歩で30分ほど。

山頂へと通じる遊歩道の途中には霊火堂、大日堂など空海ゆかりの史跡や堂宇が連続しています。
山頂まではとても歩けないという人には獅子岩駅そばに獅子岩展望台が用意されています。

山上の霊火堂は、空海ゆかりの霊火が、1200年以上たった今も「消えずの火」として燃え続けることで知られ、恋人の聖地にも認定されていますが、宮島ロープウェー獅子岩駅はそのサテライトとして「誓いの火」が設置されています。

厳島神社の裏、消防署先から紅葉谷駅まで無料の送迎バスを20分間隔で運転。

弥山

広島県廿日市市、宮島（厳島）の中央にそびえる標高535mの霊山が弥山（みせん）。空海が修行をしたという伝説の地で、霊山ゆえに弥山原始林（天然記念物）が残され、世界文化遺産「厳島神社」の構成資産にもなっています。山頂の宮島弥山展望休憩所までは

弥山本堂

空海が宮島を見て仏教の世界観で聖なる山を意味する「須弥山」（しゅみせん）の如しということから、弥山（みせん）と名付けられたという霊山、弥山。その空海が山上で100日間の求聞持（ぐもんじ）の修法を行なった場所が弥山本堂です。本尊は虚空蔵菩薩で

宮島松大汽船

宮島口と宮島を結ぶフェリーは、JR西日本の宮島航路のほか、広島電鉄グループの宮島松大汽船も運航。前身は地元実業家・松本大次郎が昭和14年に設立した松大航運社。昭和33年に広電グループになっています。フェリー4隻のうち「安芸」は、バリアフリー

獅子岩展望台

紅葉台駅から宮島ロープウェーに乗車し、途中駅で乗り換えて到着する弥山山上の駅が獅子岩駅。その駅近くにあるのが獅子岩展望台。「日本三景の一の真価は頂上の眺めにあり」とは、ロープウェイのない時代に山上へと登った伊藤博文の言葉。獅子岩駅から弥山山