原爆死没者慰霊碑(広島平和都市記念碑)

原爆死没者慰霊碑(広島平和都市記念碑)

広島県広島市中区、平和記念公園にあるのが、原爆死没者慰霊碑(広島平和都市記念碑)。毎年8月6日に行なわれる『平和記念式典』(広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式)の会場で、平和記念公園のほぼ中央に位置しています。碑の中央には石室があり死没者30万人の名簿が納められています。

設計は広島平和記念資料館と同じ、丹下健三

原爆死没者慰霊碑(広島平和都市記念碑)
原爆死没者慰霊碑(広島平和都市記念碑)

原爆死没者慰霊碑が建立されたのは、昭和27年8月6日。
国の重要文化財に指定される広島平和記念資料館の本館同様に、丹下健三の設計です。
石室部分は、黒髪石、屋根部分が稲田石でともに御影石。
屋根が埴輪(はにわ)の家型になっているのは、犠牲者の霊を雨露から守りたいという設計思想から。

碑文(碑文の趣旨を正確に伝えるため、日・英の説明板を設置)は、「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」で、自身も被爆者である雑賀忠義(さいかただよし)広島大学教授の揮毫(きごう)。
英訳はLet all the souls here rest in peace ; For we shall not repeat the evilですが、当初「過ちは 繰返しませぬから」の部分は「For to repeat the fault we shall cease」と記述しています。

平成20年にG8下院議長会議の広島開催を機に、多言語(フランス語、ドイツ語、ロシア語、イタリア語、中国語(簡体字)、ハングルを追加)での新たな説明板も設置、平和を希求する被爆都市の思いが、多言語で紹介されています。

「碑文はすべての人びとが原爆犠牲者の冥福を祈り戦争という過ちを再び繰り返さないことを誓う言葉である。過去の悲しみに耐え憎しみを乗り越えて全人類の共存と繁栄を願い真の世界平和の実現を祈念するヒロシマの心がここに刻まれている」(広島市)。

原爆の惨禍を後世に伝える平和都市・広島らしく献花や千羽鶴が絶えることがありません。
『平和記念式典』では、原爆の投下された8:15に平和の鐘やサイレンを鳴らして、1分間の黙祷が行なわれます。

原爆死没者慰霊碑(広島平和都市記念碑)
名称 原爆死没者慰霊碑(広島平和都市記念碑)/げんばくしぼつしゃいれいひ(ひろしまへいわとしきねんひ)
所在地 広島県広島市中区中島町1
関連HP 広島市公式ホームページ
電車・バスで 広島電鉄本線原爆ドーム前駅から徒歩10分
ドライブで 山陽自動車道広島ICから約9km
駐車場 広島市営中島町第1・第2駐車場(42台/有料)
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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