福山城の本丸南側に建つ美しい櫓。伏見櫓同様、徳川時代の伏見城から移築された櫓と伝承されますが、第2次世界大戦の戦火で焼失し、現在の櫓は昭和41年にコンクリートで造られた復興櫓。南側正面にある石落しの有無(復興櫓には1階南側に石落としがあります)や窓の配置など残念ながら往時の姿とは隔たりがあります。
藩主の着船を確認した「着見櫓」が本来の名前!?
2層2階建てで北側に附櫓を有した月見櫓は、廃城令で破却され、明治21年に「葦陽館」という貸会場が建てられていました。
「葦陽館」も福山大空襲で焼失し、市制50周年記念事業で現在のコンクリート製の櫓が再建されたもの。
2階は「葦陽館」の歴史を伝承して貸会場になっていて、飲食も可能であることからお花見シーズンには人気があります。
福山城では唯一、唐破風が用いられ、高覧を備えるなど独特のもので、藩主が月見を楽しんだのがその名の由来といわれています。
本来は着見櫓で、現在の福山駅南口にあった瀬戸内海と結んだ水路に船が着くのを見守る櫓で、藩主の出立や着船をここで確認していました。
そのため入江方面を眺望する南東隅に建てられています。
福山城・月見櫓 | |
名称 | 福山城・月見櫓/ふくやまじょう・つきみやぐら |
所在地 | 広島県福山市丸之内1-8 |
関連HP | 福山城博物館公式ホームページ |
電車・バスで | JR福山駅北口から徒歩5分 |
ドライブで | 山陽自動車道福山東ICから約6.8km |
駐車場 | ふくやま美術館・広島県立歴史博物館駐車場(40台/有料)、ふくやま文学館駐車場(30台/有料) |
問い合わせ | 福山城博物館 TEL:084-922-2117/FAX:084-922-2126 |
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