元祖もみぢ饅頭 高津堂

広島県廿日市市宮島口西2丁目、JR宮島口駅の南西に店を構えるのが、元祖もみぢ饅頭高津堂。宮島名物のもみじ饅頭は、高津堂を営んでいた菓子職人・高津常助が、宮島・紅葉谷にある老舗旅館「岩惣」の仲居おまんから「紅葉谷にふわしい茶菓子があれば」との助言を受けて考案したもので、ここがルーツの店。

今も手焼きされる「元祖もみぢ饅頭」

高津堂はもみじまんじゅう（「元祖もみぢ饅頭」）を、「紅葉形焼饅頭」として明治43年に商標登録。
饅頭作りの達人だったという高津常助が作る「紅葉形焼饅頭」は、日が経っても生地はふんわりとしている饅頭だったとか。
職人気質の高津常助は、その製法を子供たちにも教えなかったため、「親父の名前を汚したくない」という2代目の姿勢で「高津堂」の饅頭はいったん途絶。
昭和39年、宮島口に移転し、昭和45年に酒屋「多加津堂」に変身。
孫の加藤宏明が平成21年に復活させたのが元祖もみぢ饅頭を謳う高津堂というわけです。

「時間が経っても硬くならない、もっちりとした食感を生み出すまでに半年かかった」という元祖もみぢ饅頭の復活は奇しくも常助の「紅葉形焼饅頭」が商標登録された7月18日だったとか。

宮島の「おみやげ街道宮島」、JR宮島口駅の「おみやげ街道宮島口」、「福屋広島空港ショップ」などでも扱っています。