厳島神社・平舞台

厳島神社・平舞台

厳島詣(いつくしまもうで)の中心、厳島神社・御本社(国宝の本殿・拝殿・祓殿)の前、シンボルの大鳥居を眺める海側に配されているのが平舞台で国宝。その名の通り、フラットな舞台で、寝殿造りでいえば庭にあたる部分で、広さは167.6坪(553平方メートル)。旧暦6月17日に斎行される『管絃祭』の出御、還御はここから行なわれます。

寝殿造りの社殿の前庭にあたる部分が平舞台

厳島神社・平舞台
干潮時の火焼前

平清盛が都の「管絃の遊び」を模し、神様を慰める神事として執り行なわれたのが始まりという『管絃祭』。
この平舞台も神様が眺める、神様に奉納することを意識してつくられた場所です。

もともとは、安元2年(1176年)、平氏一門が社参して大掛かりな千僧供養(せんそうくよう=1000人の僧を招いて、食事を供し法要を行なうこと。その功徳は莫大)が行なわれた際、社殿の前に仮廊を設けたという記録があるので、その仮廊が常設化して平舞台になったと推測できます。

海側に突き出た場所は火焼前(ひたさき)。
『管弦祭』では、鳳輦(ほうれん=厳島神社の神輿)が火焼前から浜に降りて大鳥居のところの御座船まで運ばれます。
『玉取祭』では、火焼前から綱を引いて宝珠を乗せた台を上下して、宝珠を取り合います。
東西の火焼前の両端にあるのが国宝の門客神社(かどまろうどじんじゃ)で、ここが海上の大鳥居の写真を撮る人気の場所になっています。

その平舞台を支えるのが火焼前分と合わせて239本の束柱。
厳島神社のほかの社殿の束柱は木製ですが、平舞台を支えるのは、戦国時代に本殿などを改修した毛利元就(もうりもとなり)によって寄進されたと伝えられる赤間石の柱です。

厳島神社の板舞台(平舞台・高舞台)として、四天王寺の石舞台、住吉大社の石舞台とともに日本三舞台に数えられています。

厳島神社・平舞台
名称 厳島神社・平舞台/いつくしまじんじゃ・ひらぶたい
所在地 広島県廿日市市宮島町1-1
関連HP 厳島神社公式ホームページ
電車・バスで JR宮島口駅からJR連絡宮島航路または松大観光船で10分、宮島桟橋下船、徒歩15分
ドライブで 山陽自動車道廿日市ICから約4.7km。または、大野ICから約5kmで宮島口
駐車場 宮島口市営駐車場(166台/有料)・もみじ本舗駐車場(500台/有料)
問い合わせ 厳島神社 TEL:0829-44-2020/FAX:0829-44-0517
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
日本三舞台

日本三舞台とは!?

2020年2月4日
住吉大社・石舞台

住吉大社・石舞台

2020年2月4日
四天王寺・石舞台

四天王寺・石舞台

2020年2月4日
厳島神社・反橋

厳島神社・反橋

2018年10月18日
厳島神社・客神社

厳島神社・客神社

2018年10月18日
厳島神社・能舞台

厳島神社・能舞台

2018年10月18日
厳島神社・廻廊

厳島神社・廻廊

2018年10月18日
厳島神社・高舞台

厳島神社・高舞台

2018年10月18日
厳島神社・本殿

厳島神社・本殿

2018年10月18日

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ