千光寺公園・鼓岩

千光寺公園・鼓岩

花崗岩の巨岩が多く、古代から霊山と崇められる広島県尾道市の霊山・千光寺山。山上一帯は、明治時代に千光寺の住職が公園化したことに由来する千光寺公園となっていますが、山上の尾道市立美術館から千光寺方面に下る途中、頼山陽の碑近くにある巨岩が「ポンポン岩」と通称される鼓岩(つづみいわ)です。

大坂城築城時に切り出そうとした楔(くさび)の痕も!

千光寺公園・鼓岩
千光寺公園・鼓岩

岩の上を石で打つと「ポンポン」と鼓のような音がするのが名の由来。
大坂城築城の際、石垣材として搬出しようとしましたが、あまりに大きいので運び出せなかったとの伝承があり、岩には楔(くさび)の痕が残されています。

大林宣彦監督の映画『日本殉情伝 おかしなふたり ものくるほしきひとびとの群』(昭和63年公開)、「新尾道三部作」の第3作『あの、夏の日』(平成11年公開)のロケ地にもなっています。
また、平成22年9月27日〜平成23年4月2日に放送されたNHK連続テレビ小説『てっぱん』(主演:瀧本美織)のオープニングシーンでも使われています。

千光寺山や浄土寺山は、花崗岩の良材が採石できるとして、石材の切り出し場にもなっていたのです。
江戸時代には、北前船の帰り荷として尾道の石材が積み込まれ、日本海沿岸各地へと運ばれています。

「尾道学」の先駆者のひとり、亀山士綱によって文政8年(1825年)に刊行された『尾道志稿』にも天正11年(1583年)、大坂城築城築城に際して、毛利氏が豊臣秀吉の命を受け、尾道の山から採石して運んだと記されており、鼓岩もその名残とされているのです。

千光寺公園・鼓岩

鼓岩に残る楔の痕

山上の巨石は古代の磐座(いわくら)!?
このほか、千光寺山山上の巨石は古代の磐座(いわくら)だとする説もあり、同様に巨石があって磐座だと推測される向島の岩屋山とは密接な関係があります。
千光寺山の御船岩(みふねいわ=ふたつに割れた巨岩)から見ると、冬至の日の出は岩屋山の山頂から。
そして日の光は御船岩の隙間に入ります。
逆に夏至の日に岩屋山の山頂での日没は、ピッタリと千光寺山山頂に沈むのです。
そして岩屋山にも不思議なことにふたつに割れた巨岩があり、太陽はその岩の割れ目に沈みます。

千光寺公園・鼓岩 DATA

名称 千光寺公園・鼓岩/せんこうじこうえん・つづみいわ
所在地 広島県尾道市東土堂町19-1
関連HP 尾道市公式ホームページ
電車・バスで JR尾道駅から徒歩15分で山麓駅、千光寺山ロープウェイ3分で山頂駅下車、すぐ
ドライブで 山陽自動車道尾道ICから約7.6km
駐車場 千光寺公園駐車場(70台/有料)
問い合わせ 尾道市観光課 TEL:0848-38-9184
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

千光寺

2018.12.26

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