奥行臼駅逓所

国道244号と243号の合流点近くにある史跡。奥行臼(おくゆきうす)という地名は、アイヌ語のウコイキ・ウスで戦闘のあった場所という意味、つまり根室ポロモシリのアイヌと厚岸のアイヌが戦闘した場所。そんな場所に開拓時代に造られた駅逓(えきてい)が現存しています。

明治時代に造られた駅逓が現存

ロケセットが現存

駅逓とは北海道独自の宿駅制度で、宿泊、馬の乗り継ぎ、郵便などの業務を行なった役所。
奥行臼駅逓所は、明治43年10月に開設され、昭和5年の駅逓廃止まで駅逓として使用されたもの。
廃止後は旅館として使われました。

現存する建物は、大正9年に建てられた北棟と、昭和16年に建てられた南棟、そしてこれらを接続する中央棟です。
北海道にはかつて600を超える駅逓が配されていましたが(現在の別海町にも9ヶ所)、ほとんど現存していません。馬小屋などの付属施設、放牧地などを含めて往時の様子を偲ぶことができる奥行臼駅逓所は、国の史跡に指定されています。

駅逓所の裏手は、NHKが放送80周年を記念して制作した橋田壽賀子ドラマ『ハルとナツ』のロケ地となった場所で、ナツの育ての親である牛飼いの徳治の家や牛舎、チーズ小屋などが再現され、仲間由紀恵演じるナツが牛の世話をする場面や、チーズ作りをする場面などが撮影されました。

さらに沢口靖子が主演したNHKの『エトロフ遥かなり』のロケ地にもなっています。

 

奥行臼駅逓所
名称 奥行臼駅逓所/おくゆきうすえきていしょ
所在地 北海道野付郡別海町奥行15-12
関連HP 別海町公式ホームページ
電車・バスで JR厚床駅から根室交通バス中標津行きで、奥行下車、徒歩10分
ドライブで 根室中標津空港から約38km
駐車場 奥行臼歴史の里パーキングエリア(30台/無料)、駐車場から徒歩3分
問い合わせ 別海町観光協会 TEL:0153-75-2111/FAX:0153-75-2497
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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