暑寒別岳(しょかんべつだけ/1491.6m)の東山腹(北海道雨竜町)、標高850mに広がる、東西4km、南北2kmの大湿原が雨竜沼湿原です。北海道には数多くの湿原がありますが、高層湿原という点では、雨竜沼湿原がその代表で、日本有数の山岳型高層湿原で、「北海道の尾瀬」ともいわれています。北海道遺産にも認定
登山口から標高差300m、徒歩2時間で到達する「北海道の尾瀬」


登山道入口の雨竜沼湿原ゲートパーク(管理人常駐/標高540m)まで、雨竜町市街地から26km(50分)。
暑寒ダムから奥はダートで幅員も狭いので運転は慎重に。
暑寒ダムゲートから~雨竜沼湿原ゲートパークの間の町道は、大雨などで崩落することもあるため、入山にあたっては事前に雨竜町に確認を(平成30年夏は道路崩落で通行止に)。
雨竜沼湿原ゲートパークで入山届を提出し、ヒグマも出没という登山道を途中、白竜の滝(地形図では白竜ノ滝)を眺めながら4km(登り2時間、下り1時間30分)で雨竜沼湿原に到達。
登山道が利用できるのは例年6月下旬(融雪の遅い年は7月上旬)〜10月上旬(雨竜沼湿原では10月上旬~中旬に初雪)と短いので注意が必要。
暑寒別岳では9月下旬に初雪という年もあるので、防寒には留意して入山を。


624haが、ラムサール条約登録指定湿地で最大の池が雨竜沼


一帯は暑寒別天売焼尻国定公園に指定され、湿原入口にテラス、湿原内には全長3km木道(所要1時間/時計回りの一方通行)が整備されています。
湿原のうち624haが、ラムサール条約登録指定湿地。
大小700以上の池塘(ちとう)があり、木道近くの沼にはひょうたん沼、ヒツジグサの沼など名前が付いたものもあります。
湿原を半周したところ(木道の西端)にある南暑寒岳(標高1296.4m)・暑寒別岳への登山道を少し登ったところに、湿原展望台があり、雨竜沼湿原を一望にできます(雨竜沼湿原分岐点~展望台=徒歩15分)。
なお、雨竜沼湿原ゲートパーク内には素泊まりの山小屋「南暑寒荘」もあり、道路開通期間をめどに営業しています。
利用にあたっては管理人棟で入山届を提出する際に、管理人に申し出る仕組み。
雨竜沼湿原で観察できる高山植物
6月=ミズバショウ、ショジョウバカマ、エゾノリュウキンカ、チングルマ
7月=エゾカンゾウ、ヒオウギアヤメ、ハクサンチドリ、ワタスゲ
8月=タチギボウシ、オゼコウホネ、エゾノヒツジグサ、ミヤマアキノキリンソウ
9月=エゾリンドウ

雨竜沼湿原 | |
名称 | 雨竜沼湿原/うりゅうぬましつげん |
所在地 | 北海道雨竜郡雨竜町 |
関連HP | 雨竜町公式ホームページ |
ドライブで | 道央自動車道滝川ICから約40kmで雨竜沼湿原ゲートパーク |
駐車場 | 雨竜沼湿原ゲートパークキャンプ場駐車場(150台/無料) |
問い合わせ | 雨竜町観光協会 TEL:0125-77-2673 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag