矢祭山公園

福島県東白川郡矢祭町、JR水郡線矢祭山駅周辺に広がる森林公園が、矢祭山公園。久慈川の渓谷と花崗岩の岩山が織りなす景観は「東北の耶馬渓」とも呼ばれている。桜の名所でもあり、渓谷に沿って走る国道118号、水郡線から、桜の開花期には車窓からもお花見を楽しむことができます。

久慈川沿いの景勝地は、春の花見、秋は紅葉の名所

福島県の最南端に位置する矢祭山（382.7m）は、平安時代後期の永承6年（1051年）、源義家が奥州戦争（前九年の役、後三年の役）帰途の際、背負っていた弓矢を岩窟に納めて戦勝報告の祭りを開いたことに由来する山名と伝えられています。
「心ある人に見せば や 陸奥の 矢祭山 の秋の景色を」は西行法師、「見ぬ人になにを語らむみちのくの矢祭山の秋の夕暮れ」は徳川光圀の歌で、古くから景勝地として知られていたことがわかります。

一帯は、奥久慈県立自然公園矢祭山（面積668ha）として豊かな自然が守られています。

JR水郡線矢祭山駅近くの「あゆの吊り橋」で久慈川を渡り、夢想の滝を見学、上流へと対岸を歩き、夢想橋で渡り返す「矢祭山さんぽコース」なら所要45分と手軽。

車の場合は「矢祭山観光センター」が起点となります。
「矢祭山観光センター」背後の矢祭山には野鳥の森（探鳥路）ハイキングコースも整備され、所要は1時間ほど。
矢祭山公園内の最高峰、檜山山頂（509.8m）を目指す登山コースも用意され、こちらは所要3時間ほど。

「矢祭山観光センター」では鮎の塩焼き、鮎天丼、然鮎の天ぷらがのった鮎天そばなどが名物で、ランチスポットとしても絶好。

春は100本のソメイヨシノと5万株のツツジが山を鮮やかに彩り、4月～5月中旬には『花まつり』も開催、桜は例年4月上旬～4月中旬、ツツジは例年4月下旬頃に見頃を迎えます。
6月の第1日曜には、東北で一番早いあゆ釣り解禁が行なわれ、まばゆい新緑のシーズンに突入。
紅葉の見頃は例年10月下旬～11月中旬頃です。

車窓から桜見物ができる！　お花見列車　東北4選

東北地方で、車窓から桜見物ができるのは、日本さくらの名所100選に選定の津軽を代表するお花見スポット、津軽鉄道・芦野公園駅、そして「白石川堤一目千本桜」の東北本線・船岡駅周辺が代表格。さらに会津鉄道会津線・湯野上温泉駅、水郡線・矢祭山駅の4