三条の滝

尾瀬を源流とし、尾瀬ヶ原から流れ落ちる只見川の上流部の峡谷に懸かる滝。本流に懸かる落差100mの豪快な滝で「日本の滝百選」に選定。上流部の只見川は、福島県と新潟県の県境で、滝は福島県側に位置しています。滝を見る場合には、いずれも長い行程を歩くこととなり、安易なアプローチは禁物です。

どこから入山しても滝を見るには最低でも徒歩3時間必要

御池から燧裏林道を経由するコース(徒歩3時間)のほか、鳩待峠から尾瀬ヶ原を経由するコース(鳩待峠から徒歩4時間)、大清水あるいは沼山峠から尾瀬沼・沼尻を経由するコース(尾瀬沼・沼尻から3時間30分)、小沢平から只見川を遡るコース(小沢平から徒歩3時間30分)などがあります。

どのルートも3時間を越える長丁場となりますが、滝を眺める三条の滝展望台が用意され、気分も爽快。
メインの御池からのコースなら上田代、天神田代、うさぎ田代という湿原やブナの森(燧裏林道は尾瀬では有数のブナの森)を歩く楽しい道です。

また、三条ノ滝から35分ほどの場所にはやはり只見川本流に懸かる平滑ノ滝(ひらなめのたき)がありますが、こちらは美しいナメ滝となっています。

渇水期に流れが三条に見えるのが名の由来という
尾瀬と中央分水嶺
尾瀬では田代山(1971m)〜帝釈山(2059.9m)〜台倉高山(2067.0m)〜黒岩山〜赤安山(2051.0m)〜袴腰山〜小淵沢田代〜檜高山(1932.4m)〜三平峠〜大清水平〜皿伏山(1917.0m)〜白尾山(2003m)〜富士見峠〜アヤメ平〜鳩待峠(1591m)〜至仏山(2228.0m)を結ぶ稜線が中央分水嶺。つまり太平洋と日本海の境界です。
小淵沢田代、アヤメ平など、湿原もあるのが特徴的。

江戸時代以前の国境(くにざかい)はこの中央分水嶺だったと推測され、1698(元禄11)年になって、尾瀬ヶ原の中央に会津(福島県)・上州(群馬県)の国境が取り決められ、現在の県境に反映しています。

三条の滝
名称 三条の滝/さんじょうのたき
所在地 福島県南会津郡檜枝岐村燧ケ岳
関連HP 檜枝岐村公式ホームページ
ドライブで 磐越自動車道会津若松ICから約114kmで御池駐車場
駐車場 御池駐車場(450台/有料)
問い合わせ 檜枝岐村観光課 TEL:0241-75-2503
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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