小野小町の里

小野小町の里

 茨城県土浦市小野は、平安時代の歌人、絶世の美女とうたわれた小野小町(おののこまち)の墓(五輪塔)が残ると伝えられる小町伝説の里。「小野小町の里」には小野小町に関する展示がある小町の館、農産物直売所(「カフェこまち」併設)、敷地内の水車で石臼挽きにした常陸秋そばを使用する「そば処小町庵」があります。

小町の墓と伝承される五輪塔も!

土浦市小野に残る伝承では、小野小町は京から奥州に下る途中、清滝観音から北向観音(現・石岡市小野越)へと向かう途中で(あるいはその帰途に)病に倒れ、元慶7年(883年)7月7日、亡くなったとされています。

小野小町の墓には婦人病に悩む人たちや、参拝すれば美人になると喧伝されて多くの参詣者を集めたと伝えられています(現在、小野小町の墓は見学不可)。
墓と伝わる五輪塔の前には、小町の墓に参詣し、医者が見放した愛妻の奇病が快癒したお礼にと明治41年に寄進された御手洗石も残されているので、昔から小町の墓と信じられてきたことがわかります。

小野地区一帯は米の転作で大規模なそば作地帯となっており、常陸秋そばは地域のブランドとなっているため「そば処小町庵」へは遠方からやって来るそば好きも多い場所です。

六歌仙のひとり、小野小町に関しては生没年も出身地も定かでなく、生誕地の伝承地も現在の秋田県湯沢市小野など全国各地に点在しています。
晩年の暮らしも史実になく、京都市山科区小野の随心院ともいわれています。
墓所も熊野参詣の途中で亡くなったなど、全国各地にありますが、その多くは、後世の作だと推測されます。

小野小町の里
名称 小野小町の里/おののこまちのさと
所在地 茨城県土浦市小野491
関連HP 土浦市公式ホームページ
電車・バスで JR土浦駅、つくばエクスプレスつくば駅からタクシーで25分
ドライブで 常磐自動車道土浦北ICから約7km
駐車場 30台/無料
問い合わせ 小町の館 TEL:029-862-1002
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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