旧アサヒビール多紀分工場炭酸源泉(三ツ矢サイダー源泉)

旧アサヒビール多紀分工場炭酸源泉(三ツ矢サイダー源泉)

兵庫県丹波篠山市後川新田にある、かつて三ツ矢サイダーの炭酸源泉として使われていた鉱泉が、旧アサヒビール多紀分工場炭酸源泉(三ツ矢サイダー源泉)。炭酸ガスの製造のため、大正9年、「三ツ矢サイダー」を製造する帝国鉱泉が多紀炭酸瓦斯を買収したのが多紀分工場の始まりです。

炭酸水素塩泉から炭酸ガスを採取した工場の跡地

旧アサヒビール多紀分工場炭酸源泉(三ツ矢サイダー源泉)

明治17年、兵庫県多田村平野(現・川西市平野)、平野鉱泉の鉱泉水を瓶に詰めて販売したのが「三ツ矢サイダー」の始まり(現在も三ツ矢サイダーには三ツ矢マークに添えてSINCE 1887と入っています)。
明治42年、鉱泉水に砂糖とクエン酸を加えて、「三ツ矢」印の「平野シャンペンサイダー」を発売(「三ツ矢サイダー」の通称で広告展開)し、これがヒットしますが、平野工場は山間部の狭い立地条件のため拡大もままならず、大正9年、多紀炭酸瓦斯を買収して兵庫県多紀郡後川村(現・丹 波篠山市)にあった工場を帝国鉱泉多紀分工場として、炭酸ガスの製造を開始しています。

一帯は籠坊温泉(かごぼうおんせん/泉質は含鉄炭酸水素塩泉)の源泉地帯で、湧き出た鉱泉から採取した炭酸ガスを三ツ矢サイダーの炭酸として使っていたのです。
源泉を採取していた建物が残され、周辺は園地として整備されています。

籠坊温泉には現在、「籠坊温泉浪花館」、「民宿湯の壺」の2軒の宿が営業し、ともに冬の牡丹鍋など、味自慢の宿として人気です。

旧アサヒビール多紀分工場炭酸源泉(三ツ矢サイダー源泉)
名称 旧アサヒビール多紀分工場炭酸源泉(三ツ矢サイダー源泉)/きゅうあさひびーるたきぶんこうじょうたんさんげんせん(みつやさいだーげんせん)
場所 兵庫県丹波篠山市後川新田68
ドライブで 舞鶴若狭自動車道丹南篠山口ICから約20km
駐車場 3台/無料
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
三ツ矢サイダー発祥の地(平野鉱泉工場跡)

三ツ矢サイダー発祥の地(平野鉱泉工場跡)

兵庫県川西市平野3丁目、国道173号の脇、ホームセンターの「コーナン川西平野店」北側にあるのが、三ツ矢サイダー発祥の地(平野鉱泉工場跡)。明治17年、「平野水」の名で瓶詰めにして販売された炭酸水が三ツ矢サイダーの始まり。「旧三ツ矢記念館」、

三ツ矢サイダー

日本のサイダーのルーツは、「三ツ矢サイダー」

3月28日は3(み)2(つ)8(や)の語呂合わせで、「三ツ矢サイダーの日」。「三ツ矢サイダー」は明治17年、兵庫県多田村平野(現・川西市平野)で、帝国鉱泉が平野鉱泉の鉱泉水を瓶に詰めて販売したのが始まり。「三ツ矢サイダー」にも、三ツ矢マーク

 

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