昭和61年8月の小貝川水害の後に、旧下館市(現・筑西市/ちくせいし)に整備された遊水地が母子島遊水地(はこじまゆうすいち)。筑波山を撮影する人気のスポットですが、とくに2月14日のバレンタインデー前後と10月28日前後には筑波山の山頂部から日が昇るダイヤモンド富士ならぬ、「ダイヤモンド筑波」が観賞できます。
初日の出、4月の桜、2月と10月の「ダイヤモンド筑波」が大人気
昭和56年8月24日の台風15号は南房総の館山市に上陸。
千葉・茨城から東北地方を縦断しましたが、利根川の水位上昇に伴い、支流の小貝川左岸、利根川合流点から5kmの地点で堤防が決壊しました。
死者・行方不明43名、家屋の全半壊177棟、床上・床下浸水はなんと3069棟という惨状となったのです。
さらに昭和61年8月5日の台風10号でも下館市(現在の筑西市)の約1/4が浸水、床上・床下浸水4500棟という被害が生まれました。
被害の大きかった母子島地区の5集落を集団移転させて誕生したのが母子島遊水地。
遊水地自体は広大ですが、池となっているのは南西角にある初期湛水池(しょきたんすいち=洪水時に遊水地に流入した河川の水を初期段階に貯める池)のみ。
一周1.4kmの遊歩道が整備されています。
北側の国道294号側には移転で造られた旭ヶ丘ニュータウンがあります。
「逆さ筑波」、水面に映える朝日など、カメラマンに人気のスポットですが、「ダイヤモンド筑波」は筑波山の山頂部が広いため、富士山とは違って何日も楽しめるという特長が。
池の畔にカメラマンがズラリと並び、「ダイヤモンド筑波」を狙います。
初期湛水池の周囲には桜が290本植樹され、桜の名所にもなっていて、見頃は例年4月上旬頃となっています。
カーナビで誘導の場合には「川久保新農村集落センター(住所:筑西市辻381-1)を設定してください。そこから北へ200mほどです」(筑西市観光協会)とのこと。
母子島遊水地 | |
名称 | 母子島遊水地/はこじまゆうすいち Hakojima Yusuichi |
所在地 | 茨城県筑西市飯田 |
関連HP | 筑西市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 関東鉄道常総線黒子駅から徒歩25分 |
ドライブで | 圏央道常総ICから約20km |
駐車場 | 80台/無料 |
問い合わせ | 筑西市観光協会 TEL:0296-20-1160 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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