北陸新幹線の開業で石川県内の北陸本線が3セクかして誕生したIRいしかわ鉄道の「IR」は「Ishikawa Railway」の略。とすれば、IGRいわて銀河鉄道の「IGR」は、「Iwate Ginga Railway」とくるはず。これが、普通、誰しもが考える「IGR」の略ですが、実は不正解。さてさてどこが間違っているのでしょう。
銀河鉄道をGalaxy Railwayと英訳

1979年10月に稼働したナムコ(現・バンダイナムコアミューズメント)のビデオゲーム『ギャラクシアン』(Galaxian=宇宙の様々な敵性存在と戦うビデオゲーム)を楽しんだ人ならピンとくるかもしれませんが、「IGR」の「G」は、ローマ字の「Ginga」の略ではなく、英語で銀河を表す「Galaxy」の略なのです。
正解は、Iwate Galaxy Railway Lineで、なんともオシャレな英名なのです。
たしかにGingaであれば、Tetsudoで、IGTになるといわれれば、まさにその通りですが、実際に多くの人が「Iwate Ginga Railway」と考えてしまいます。
系列のIGR不動産は、Iwate Galaxy Railway不動産ということに。
それでも、IGRいわて銀河鉄道の沿線案内のHPもGINGAGINGA Tripとなっているので、沿線の利用者がはたして「Galaxy」ということをわかっているのかとも思えます。
岩手が生んだ詩人、童話作家・宮沢賢治の代表作『銀河鉄道の夜』から銀河を採用した鉄道会社名で、当初、予定されていた社名は「いわて銀河鉄道」でした。
しかし、会社登記の際、すでに本社を置く盛岡市内に同じ社名は登記済みだったため、英語の略称である「IGR」を付けたというのが真相です。
2001年05月25日に設立した登記上の正式社名は「アイジーアールいわて銀河鉄道株式会社」(法人番号3400001002068)となっていますが、現在ではIGRいわて銀河鉄道が社名として使われています。
ちなみに『銀河鉄道の夜』を英語で表記すると、『The Night on the Milky Way Train』。
銀河鉄道はMilky Way Train(天の川を走る列車)となっていますが、これを鉄道名にするには無理があったということでわかりやすいGalaxyとなったと推測できます。

意外に知らない! IGRいわて銀河鉄道の「IGR」は何の略!? | |
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