石川県金沢市清川町・寺町にある坂道がW坂。犀川に架かる桜橋付近(清川町)から高台の寺町に上る急坂で、何度も鋭角に折れ曲がりその名のとおりまさしくWに見えるもの。藩政時代には、坂の上に石工の職人町があり、石伐坂(いしきりざか)と呼ばれていました。
金沢の文学散歩には欠かせない坂道
旧制四高(現在の金沢大学)の学生たちが、「W坂」と呼んだのが定着、観光名所とひとつとなっています。
旧制四高の学生は、Vがふたつの「つぶい坂」(twoV坂)とも洒落て呼びましたが、室生犀星が歩く頃にはすでにW坂と呼ばれるように。
作家・井上靖も四高時代に通学路として通い、自らをモデルにした小説『北の海』にもW坂が登場しています。
「なんで四高にはいって、こんなに辛い目にあわねばならぬかと、自然に涙が出てくる」というハードな道で、河岸段丘を一気に上っています。
犀川に架かる大橋と桜橋の間の川岸は、「犀星のみち」として整備されており、W坂と結んだ散策(文学散歩)もおすすめです。
W坂 | |
名称 | W坂/だぶるざか |
所在地 | 石川県金沢市寺町、清川町 |
電車・バスで | JR金沢駅から北陸鉄道バス平和町方面行きで17分、寺町3丁目下車、徒歩3分 |
ドライブで | 北陸自動車道金沢西ICから約5km |
駐車場 | なし/周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 金沢市観光協会 TEL:076-232-5555 |
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