犀星のみち

犀星のみち

明治32年に金沢市裏千日町に生まれ、大正から昭和にわたり活躍した文豪・室生犀星(むろおさいせい)。犀川に架かる大橋と桜橋の間の川岸は、室生犀星が好み、散策を楽しんだ道といわれ、現在は、「犀星のみち」として、親しまれています。犀川の畔(中川除町)には、室生犀星のあんずの詩を刻んだ文学碑も立てられています。

室生犀星が好み散策を楽しんだ道

室生犀星文学碑
室生犀星文学碑

桜橋から歩いて2分の場所に立つ、流し雛を型どった赤御影石の犀星文学碑(詩碑)には、「あんずよ花着け 地ぞ早やに輝け あんずよ花着け あんずよ燃えよ」(『抒情小曲集・小景異情 その六』)が刻まれています。

足軽頭と女中の間の私生児として生まれた犀星は、生後まもなく、生家近くの犀川の畔にある雨宝院(うほういん)住職・室生真乗の内縁の妻・赤井ハツに引き取られ、雨宝院で少年期を過ごしています。

『抒情小曲集』の「犀川」で、「美しき川は流れたり、その畔りに我は住みぬ」と記していますが、勢いよく流れる川と、遥か上流に見える山並みという情景を犀星は愛したのです。
本名は室生照道で、筆名(ペンネーム)で犀星を名乗ったのは、金沢出身で新聞記者として、著述者として活躍する国府犀東(こくぶさいとう=犀川の東畔に生まれたことに由来する筆名)に真似て、犀川の西ということから。
明治39年、17歳の時から。

犀星のみち
名称 犀星のみち/さいせいのみち
所在地 石川県金沢市犀川畔
電車・バスで JR金沢駅から北陸鉄道バス野町・平和町方面行きで15分、片町下車、徒歩3分で犀川大橋
ドライブで 北陸自動車道金沢西ICから約5km
駐車場 なし/周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 金沢市観光協会 TEL:076-232-5555
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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