法善寺横丁

法善寺横丁

法善寺横丁は、大阪・千日前、浄土宗大龍山法善寺の北側の路地の通称で、織田作之助の小説『夫婦善哉』(めおとぜんざい)の舞台としても有名。木文字重兵衛(きもんじじゅうべえ)が明治16年に開いた、ぜんざい屋「お福」の夫婦ぜんざいが話のモチーフになっています。

『夫婦善哉』の舞台となった横丁は大阪ミナミのシンボル

法善寺横丁
法善寺横丁

夫婦ぜんざいはもともと法善寺境内で営んだぜんざい屋「お福」が2つの椀に分けた方がたくさん入っているように見えると考え、ぜんざいを2杯の椀で出したところ大ヒット。「なんでふたつや?」「めおとでんね」というのが夫婦ぜんざいのルーツ。
法善寺MEOUTOビルに入る「夫婦善哉」は、昔ながらの夫婦ぜんざいが味わえますが、実はファミレス「さと」などを展開するサトフードサービスの店。
昭和33年、サトフードサービスを創業した重里進(しげさとすすむ)が法善寺横丁に「すし半」開店。
昭和39年に「夫婦善哉」の暖簾を継いだもの(創業の「お福」から数えると6代目)。

昭和15年に発表された織田作之助27歳のデビュー作が『夫婦善哉』。
道楽者の若旦那・維康柳吉と芸者・蝶子との物語です。
以来「夫婦善哉」は、カップルで食べると円満になれるというジンクスを生み、大阪の名物に。
カップルで2椀(1人前)を分けるのは縁起が悪いので、カップルでも2人前を注文のこと。
横丁の入り口に架かる看板の文字は西が藤山寛美、東は3代目桂春団治の筆。
小料理屋「正弁丹吾亭法善寺横町店」の前に「行き暮れてここが思案の善哉かな」の織田作之助の碑が立っています。

藤島桓夫(ふじしまたけお)の『月の法善寺横丁』(作詞・十二村哲、作曲・飯田景応)が発売され、大ヒットしたのは昭和35年。
昭和35年の『第11回紅白歌合戦』で藤島の最大のヒット曲、『月の法善寺横丁』を歌っています。
年配の人なら、「包丁一本さらにし巻いて」という出だしが思い出されるでしょう。

法善寺横丁
名称 法善寺横丁/ほうぜんじよこちょう
Hozenji Yokocho Alley
所在地 大阪府大阪市中央区難波1
電車・バスで 地下鉄御堂筋線・千日前線なんば駅から徒歩10分
ドライブで 阪神高速1号環状線道頓堀出口から西へ600m
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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