江戸時代末期に北前船を駆使し、「海の豪商」「海の百万石」と称された銭屋五兵衛を紹介するのが石川県銭屋五兵衛記念館。近世を代表する海運業者となった銭屋五兵衛は、晩年、河北潟干拓事業に着手しますが、死魚中毒事故にかこつけた反対派の中傷による無実の罪で獄死しています。
北前船を駆使した「海の豪商」、銭五の活躍を紹介
1773(安永2)年、加賀国宮腰(現・金沢市金石町)に生まれた銭屋五兵衛は、両替商を営み、屋号を銭屋と称していましたが、39歳の時、中古の北前船を購入して海運業に進出。54歳から本格的に北前船の廻船業となり、30隻以上の船を所有し、宮腰の本店を中心に松前、青森、新潟、酒田、長崎、大坂、江戸など全国34ヶ所に支店・出張所を設け江戸時代を代表する大海運業者、金沢藩の御用商人となります。
石川県銭屋五兵衛記念館ではそんな銭屋五兵衛の生涯を、映像で紹介。
北前船「常豊丸」の4分の1模型、家紋入船箪笥、『年々留』(銭屋五兵衛の日記/石川県の文化財)などを展示しています。
また、現存する旧銭屋本宅の一部と3階建ての蔵を移築し、当時の住居を再現した「銭五の館」金沢市普正寺町参字85-1)が併設され、銭屋ゆかりの遺品を展示しています。
隣接して大野湊緑地公園、727(神亀4)年創建と伝わる古社・大野湊神社があるので、時間があれば寄り道を。
石川県銭屋五兵衛記念館 | |
名称 | 石川県銭屋五兵衛記念館/いしかわけんぜにやごへいきねんかん |
所在地 | 石川県金沢市金石本町口55 |
関連HP | 石川県銭屋五兵衛記念館公式ホームページ |
電車・バスで | JR金沢駅から北鉄バスで西警察署前(銭屋五兵衛記念館前)から徒歩5分 |
ドライブで | 北陸自動車金沢東ICから約4.7km |
駐車場 | 40台/無料 |
問い合わせ | 石川県銭屋五兵衛記念館 TEL:076-267-7744/FAX:076-267-7764 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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