岩手県釜石市、鎌崎半島に立つ白亜の観音像が釜石大観音。昭和45年4月8日に釜石市内の曹洞宗の寺、明峰山石応禅寺によって鎌崎半島に建立された高さ48.5mの像。手に魚藍を持つ魚籃観音(ぎょらんかんのん)は、魚を売る美女に化身して信仰を広めたという伝説の観音菩薩(三十三観音のひとつ)です。
観音様の手、魚籃展望台から釜石湾を一望
昭和45年4月8日、曹洞宗の寺、明峰山石応禅寺17世・雲汀晴朗(うんていせいろう)の発願により建立された魚籃観音像。
明治29年6月15日の明治三陸地震による明治三陸大津波(釜石では8.2mの津波が押し寄せ、岩手県内だけで死者1万8158人)、昭和8年3月3日の昭和三陸地震による大津波、昭和20年7月14日、8月9日と二度にわたる米艦船による艦砲射撃で多くの犠牲者を出した釜石市。
そんな歴史を背景に、昭和40年、雲汀晴朗和尚は、石応禅寺境内に無縁仏を供養する多宝塔を建立。
霊夢のなかで、無数の無縁仏から観音像の建立を催促され、魚籃観音像の建立を発願(ほつがん)したのです。
13階に分かれた観音様の胎内には拝殿のほか、2階〜10階に七福神、3階に三十三観音、4階〜13階に千体観音も配され、「七福神胎内めぐり」、観音めぐり楽しめる仕組み。
観音様が手にしている魚の部分が魚籃展望台。
海抜120mの展望台からは大海原を一望にします。
「観音お姿守」、「仕事守」、「安産肌守」、「海上安全肌守」など御守り・御札などの授与品もあるので、参詣の記念に、ぜひ。
足元の海を眺望するテラスは、「恋人の聖地」として、高さ2m70cmの大きなハートにカモメが描かれた「願いの鐘」も設置されています。
例年12月31日〜1月1日は終夜開館し、初日の出、初詣スポットとしても人気です(初日の出は例年6:51頃)。
釜石大観音 | |
名称 | 釜石大観音/かまいしだいかんのん |
所在地 | 岩手県釜石市大平町3-9-1 |
関連HP | 釜石大観音公式ホームページ |
電車・バスで | JR釜石駅からタクシーで5分 |
ドライブで | 東北自動車道北上江釣子ICから約79km |
駐車場 | 150台/無料、一部有料あり |
問い合わせ | 釜石大観音 TEL:0193-24-2125/FAX:0193-22-0724 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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