久慈琥珀博物館

久慈琥珀博物館

岩手県久慈市にある久慈地方で産する琥珀(こはく)を中心に世界の琥珀を紹介するミュージアムが久慈琥珀博物館。自然科学と人文科学の側面から「神秘のタイムカプセル」、「人と琥珀」の二大テーマに分けて展示・解説するほか、琥珀採掘場では久慈層群玉川層から天然の宝石を取り出す、「琥珀体験」も可能。

琥珀の不思議さを詳しく解説

久慈琥珀博物館

久慈琥珀株式会社が運営する日本唯一の琥珀専門のミュージアム。
新館、本館に分かれた久慈琥珀博物館の新館(体験型博物館)では9000万年前の久慈の様子をジオラマで再現し、さらに琥珀で静電気をおこしたり、琥珀を塩水に浮かべたりなどの実験を行なう「ディスカバリーパーク」、琥珀に秘められた不思議なパワーや癒し効果を体験する「琥珀イルミネーション」、琥珀製の美術工芸品を展示する「琥珀ギャラリー」があります。

古代ギリシャ神話で「太陽の石」といわれる琥珀をシンボリックにデザインした体験カプセル「太陽の石」(巨大な琥珀の模型で内部に入ることができます)は、神話「2つの太陽」のストーリーに沿った光と音で、琥珀の誕生をダイナミックに演出しています。

旧来からある本館(展示型の博物館)では、「太古からのメッセージ」、「人と琥珀」と題し、琥珀の歴史についてを解説。
世界初、世界最古という「鳥類羽毛の後羽化石(こううかせき)」も展示されています。

竜田御坊山古墳群第3号墳から出土した琥珀製「枕」(リメイク品を展示)は、科学的分析の結果、久慈産琥珀製と判明しています(7世紀前半末、聖徳太子第2王子墓と推測)。
畿内の古墳から数多くの琥珀製玉類が発見されることから、久慈からヤマト王権の権力者へと運ばれていたことがわかります。

予約で、琥珀玉づくり体験、琥珀アクセサリー手づくり体験、琥珀キバ玉作り、琥珀ハート型づくり、琥珀トンボ玉づくりなどもできます。

食事は、隣接地に直営の琥珀の森のレストラン「くんのこ」があり、「くんのこランチ」などが味わえます。

久慈琥珀博物館
琥珀の森のレストラン「くんのこ」

映画『ジュラシック・パーク』で話題の琥珀

久慈琥珀博物館
琥珀採掘場で発掘体験(「琥珀体験」)も

太古の世界を包み込んだタイムカプセルともいえる貴重な琥珀。
スピルバーグ監督の映画『ジュラシック・パーク』(Jurassic Park/平成5年公開)では、ほんの少しのDNAがあればいくらにでも増幅できるPCR(Polymerase chainreaction/ポリメラーゼ連鎖反応)の発明を背景に、琥珀の中の蚊が吸っていた恐竜の血液から恐竜を創り上げ、本物の恐竜の棲むパークを実現化するという話です。

映画『ジュラシック・パーク』公開後、さらに注目されるようになった琥珀。
琥珀は、太古の樹木の傷口から分泌された樹脂の化石で、久慈市は日本で随一の琥珀の産地で、江戸時代には南部藩の特産品として江戸や京にも運ばれています。
9000万年前〜8000万年前の白亜紀後期に堆積した久慈層群から琥珀が大量に産出するのですが、白亜紀層から産する琥珀は世界的にも珍しいため、「久慈層群と琥珀」として日本の地質百選にも選定されています。

久慈琥珀博物館が運営する琥珀採掘場では、8500万年前(火山灰に含まれる放射性物質による年代測定による)の後期白亜紀・久慈層群玉川層から琥珀を見つけることが可能。
「琥珀をはじめ琥珀中に絶滅種や新種の昆虫、植物など含まれていることも・・・」(久慈琥珀博物館)とのこと。

久慈琥珀博物館

来館者が掘り出した化石は、ティラノサウルス類だった!

久慈琥珀博物館

平成30年6月、琥珀採掘場で、採掘体験を行なっていた来館者が偶然に発見した恐竜の化石。
久慈琥珀博物館、早稲田大学・平山廉(ひらやまれん)教授(古生物学者・早稲田大学国際学術院教授)、国立科学博物館・對比地孝亘(ついひじたかのぶ)研究主幹の共同研究で、ティラノサウルス類のものであることを突き止め、平成31年4月に発表されました。

これまでに日本国内では、ティラノサウルス類の化石とされるものがこれまで8点報告され、このうち前上顎骨歯のように確実な資料は3点が報告され(福井県、石川県、兵庫県)ていますが、いずれも白亜紀前期の化石。
今回発見された久慈市は国内の白亜紀後期では初の確実なティラノサウルス類となっています。

久慈琥珀博物館
名称 久慈琥珀博物館/くじこはくはくぶつかん
所在地 岩手県久慈市小久慈町19-156-133
関連HP 久慈琥珀博物館公式ホームページ
電車・バスで JR久慈駅からJRバスで8分、森前下車、徒歩31分。または、JR久慈駅からタクシーで10分
ドライブで 八戸自動車道九戸ICから約34km
駐車場 あり/無料
問い合わせ 久慈琥珀博物館 TEL:0194-59-3831
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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日本全国を駆け巡るプレスマンユニオン編集部。I did it,and you can tooを合い言葉に、皆さんの代表として取材。ユーザー代表の気持ちと、記者目線での取材成果を、記事中にたっぷりと活かしています。取材先でプレスマンユニオン取材班を見かけたら、ぜひ声をかけてください!

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