岩手県盛岡市の盛岡城跡公園(岩手公園)にある盛岡の歴史・文化を紹介するミュージアムがもりおか歴史文化館。盛岡城跡と城下町全体をフィールドミュージアムととらえ、「歩いて楽しむまち盛岡」の拠点施設としての機能を有しているので、城下町散策の際に、ぜひお立ち寄りを。
城下町・盛岡の魅力をわかりやすく解説
1階の「観光交流ゾーン」のテーマは「祭り」で、馬コ、明治時代の山車など盛岡の祭りや名所、名物などを紹介。
大画面のモニターで祭りの様子の映像を放映する「祭り常設展示室」(チャグチャグ馬コ・盛岡さんさ踊り)、明治時代の山車「和藤内」と、現代の山車「連獅子」を再現した「山車展示ホール」があります。
『チャグチャグ馬コ』は、農耕馬に感謝する行事で、鮮やかな装束で着飾った100頭ほどの馬と馬主が、滝沢市の鬼越蒼前(おにこしそうぜん)神社で参拝し、盛岡八幡宮までの13kmの道のりを4時間かけて行進するもの。
毎年8月1日〜8月4日に行なわれる『盛岡さんさ踊り』は、藩政時代より踊り受け継がれてきた踊り。
2階「歴史文化ゾーン」では、盛岡の城と城下町の成り立ちや、盛岡藩主南部家ゆかりの品々を紹介。
盛岡城築城以前、城下町盛岡、盛岡城と南部家、南部家ゆかりの品々、近代の盛岡への5テーマで、城下町を詳しく解説しています。
とくに「城下町盛岡」(歴史常設展示室II)の「城下町絵巻シアター」は必見で、長さ8mを誇るスクリーンに、城下町絵巻をもとに当時の町並みを再現し、城下の賑わいや参勤交代の大名行列の様子がいきいきと映し出されます(方言の入った音声なども使われ、リアルに再現)。
このほか、企画展、テーマ展、特別展も随時開催。
建物は世界的にも有名な建築家・菊竹清訓の設計
建物はかつての岩手県立図書館(昭和42年完成)を再生したもの。
設計は、日本万国博覧会(大阪万博)のエキスポタワー、沖縄国際博覧会のアクアポリス、江戸東京博物館の設計、日本国際博覧会(愛知万博)では総合プロデューサーとしても知られる菊竹清訓(きくたけきよのり)。
地域の伝統やシンボルをモチーフにすることをモットーにする菊竹清訓らしく、岩手山をテーマに設計されています(屋根の上の棟飾りは舟越保武制作の「ふたば」)。
図書館機能の移転に伴って、岩手県が盛岡市に無償譲渡し、城下町散策の拠点施設となるミュージアムに転用。
盛岡市には、菊竹清訓設計の建物が3つあり、盛岡グランドホテルは取り壊されていますが、岩手教育会館(大通1)は現存しています。
もりおか歴史文化館 | |
名称 | もりおか歴史文化館/もりおかれきしぶんかかん |
所在地 | 岩手県盛岡市内丸1-50 |
関連HP | もりおか歴史文化館公式ホームページ |
電車・バスで | JR盛岡駅から岩手県交通バスで10分、県庁市役所前下車、徒歩4分 |
ドライブで | 東北自動車道盛岡ICから約6.5km |
駐車場 | 市営岩手公園地下駐車場(93台/有料) |
問い合わせ | もりおか歴史文化館 TEL:019-681-2100/FAX:019-652-5296 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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