丸山古墳

奈良県橿原市にある奈良県最大の前方後円墳が丸山古墳(五条野丸山古墳/畝傍陵墓参考地)。墳丘長318mという全国第6位の規模の大王墓となっています。築造は6世紀後半と推定され、欽明天皇とその妃の堅塩媛(そがのきたしひめ)の陵墓であるとの説もありますが、被葬者は定かでありません。ヤマト王権最後となる王墓です。

巨大すぎて以前は円墳と勘違いされていた!

丸山古墳
円墳だと思われていた後円部(宮内庁管理)

丸山と称されるのは以前はあまりにも大きいため全体像わからず、円墳とされていたから。

後円部は、宮内庁が「畝傍陵墓参考地」(被葬候補者:第40代天武天皇・第41代持統天皇)として陵墓参考地に治定。
宮内庁治定部分を除く全域が国の史跡になっています。

横穴式石室の全長は28.4mで、全国第1位の規模。
明治政府が大阪造幣寮(現造幣局)に招聘したウィリアム・ガウランド(William Gowland/「日本アルプス」の命名者、日本考古学の父)は趣味で古墳の調査を行ない「日本最大のドルメン(dolmen=横穴式石室)」(全国406基横穴式石室を調査)と記しています。

明治13年、第40代天武天皇・第41代持統天皇の合同墓は、野口王墓(明日香村)に治定され、天皇陵指定を解かれています。

蘇我馬子(そがのうまこ)の父、蘇我稲目(そがのいなめ)の墓との説もありましたが近年の発掘調査で、明日香村の都塚古墳(みやこづかこふん)が蘇我稲目の墓である可能性が高まっています。

丸山古墳
名称 丸山古墳/まるやまこふん
所在地 奈良県橿原市五条野町
関連HP 橿原市公式ホームページ
電車・バスで 近鉄吉野線岡寺駅から徒歩10分
ドライブで 西名阪自動車道郡山ICから約18km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 橿原市教育委員会事務局 TEL:0744-47-1315/FAX:0744-26-1114
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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