快速「みえ」に新型車両「HC35形」を投入!

JR東海は、2025年9月10日(水)、現在、名古屋駅〜伊勢市駅・鳥羽駅を結び、伊勢参宮の足としても活躍する快速「みえ」、そして高山本線・太多線など非電化区間の普通列車で使用しているキハ75形気動車をハイブリッド方式の新形式車両「HC35形」に切り替える計画だと発表しました。

ファンの多いキハ75形気動車も乗り納めに

キハ75形気動車を使った快速「みえ」

これはキハ75形気動車が製造から30年が経ち、更新期を迎えることで、HC85系気動車(令和4年7月1日に特急「ひだ」でデビュー)、315系電車(令和4年3月5日に中央本線の名古屋駅〜中津川駅間で運転開始)で培った技術を活用し、ハイブリッド方式の新形式車両を新製することにしたもの。
JR東海としては在来線普通車両へのハイブリッド方式の気動車投入は初めてとなります。

HC85系気動車などのハイブリッド気動車は、エンジンで発電機を駆動して発電するシステムで、動かしているのはモーター。
日産自動車の「e-POWER」に似た形式で、気動車特有の回転部品も不要となります。

外観は、在来線通勤型電車315系のデザインでも採用されている親近感のある形状・色彩をベースとし、快速「みえ」の速達性を表現したデザインとなっています。

気になる内装ですが、現在の快速「みえ」は2両編成で、いずれも転換クロスシート(ドア近くと車端部は固定クロスシート)でしたが、新製のHC35形では1両は転換クロスシートですが、もう1両はロングシートとなる予定で、ここにもロングシート化の荒波が押し寄せています。
高山本線・太多線で運用する車両は2両ともロングシートです。

車椅子対応トイレや防犯カメラの設置、冷房能力のアップなど、快適さの向上もあり、「315系と同様にAIによる混雑状況などに応じた温度補正を自動で行ない、より快適な車内環境を実現する」としています。
ハイブリッドシステムの採用などで燃費効率も35%向上、二酸化炭素排出量も3割ほど削減できるとのこと。

2028年度〜2029年度に置き換えの予定で、気動車独特のエンジン音を響かせるキハ75形気動車もあと3年ほどで乗り納めになります。

快速「みえ」に新型車両「HC35形」を投入!
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