JR東海浜松工場『新幹線なるほど発見デー』

東海道新幹線の浜松工場は、JR東海の新幹線車両の全般検査、ATC特性検査などの車両検修を行なう施設。いわば、世界に誇る東海道新幹線の安全性を保つためのキーステーションです。その浜松工場を一般に開放し、様々なイベントを実施。

新幹線先頭車の車体上げ・載せ作業の実演は今年が最後

浜松工場は大正元年に鉄道院浜松工場として誕生した歴史ある施設。戦前にはC51、D51など蒸気機関車の製造も行なわれていました。東海道新幹線開通直後の昭和40年から新幹線の全般検査を開始（新幹線0系電車・N1編成）。

注目は、N700Aタイプの先頭車にて車体上げ・載せ作業の実演。
普段は目にすることのできない浜松工場での検査風景を見学できる毎年大好評のイベントですが、実は浜松工場のリニューアル工事に伴う車両検査方法の変更に伴い、『新幹線なるほど発見デー』で実演を公開するのは、今年が最後。

逆に、東海道新幹線の清掃スタッフによる車内清掃の実演を見学し、さらに「魔法のホウキ」とも呼ばれる専用の用具を使用した新幹線の車内清掃を体験できるイベントも2016年に初登場します（当日整理券配布、小学生以下対象）。

このほか、「こども制服記念撮影」、「教えて！運転士さん」（当日整理券配布、小学生以下対象）、新幹線車両の展示（ドクターイエロー、N700Aタイプ）、バラスト突き固め作業を行うマルチプルタイタンパー、架線の張替え作業などで活躍する延線車や、災害時でも通信可能な衛星通信車など「保守用車両の展示」を実施。