玉藻公園・内苑御庭

内苑御庭は高松城三の丸に築かれた藩政時代の庭をもとに、大正5年頃に手を入れた枯山水の庭。大正3年〜6年に再建された披雲閣の庭園として築庭されたものです。老松の緑のなかに江戸時代の三尊石や重さ11tといわれる手水鉢や大飛石が配されています。

藩政時代の庭を大正時代に披雲閣の庭園として整備

藩政時代の御殿(披雲閣)の庭は、御殿の北に小規模な築山や植え込みが施された簡素な庭だったと推測されています。

現在の庭は、東京の庭師・大湖勘蔵が作庭したもので、庵治石の巨石などもその時に配されたもの。
総経費は、2万1731円19銭と記録されおり、現在の貨幣価値に換算すれば、約2億8000万円ということに。

庭木は、香川県の風土を最も適したクロマツとウバメガシを用い、灯籠、手水鉢、井筒、飛石、沓脱ぎ石などが配されています。

第一・第二の築山は、藩政時代のもの。
第二の築山には三尊石が組まれています。

築山の東にある3株のソテツは、薩摩藩主・島津公から高松藩主松平公に贈られた琉球産のソテツ30株のうちの3つ。
残りの27株は栗林公園の涵翠池北沿いの丘に植栽され、県の天然記念物になっています。

大名庭園としての名残は、この築山とソテツだけです。

現存する披雲閣は、高松松平家の12代当主・松平賴寿伯爵(高松藩最後の藩主・松平頼聡の嫡男)の再建ですが、庭には松平頼聡が愛した錦松が植栽されています。

玉藻公園・内苑御庭
名称 玉藻公園・内苑御庭/たまもこうえん・ないえんおにわ
所在地 香川県高松市玉藻町2-1
関連HP 玉藻公園公式ホームページ
電車・バスで JR高松駅から徒歩3分
ドライブで 高松自動車道高松中央ICから約6km
駐車場 玉藻公園駐車場(57台/無料)
問い合わせ 玉藻公園管理事務所 TEL:087-851-1521/FAX:087-823-6390
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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