二宮飛行神社

二宮飛行神社

香川県仲多度郡まんのう町追上、国道319号の樅ノ木峠北側に鎮座するのが、二宮飛行神社。飛行神社(飛行機研究の始祖・二宮忠八が大正4年に自宅に建立した神社)から分霊を勧請し、平成3年に創建されたもので、樅ノ木峠は、二宮忠八が最初に飛行原理を着想したとされる場所です。

二宮忠八が世界に先駆けて飛行原理を発見した地に建つ神社

二宮飛行神社

二宮忠八(にのみやちゅうはち)は、慶応2年6月9日(1866年7月20日)、伊予国宇和郡八幡浜浦矢野町(現・愛媛県八幡浜市矢野町)に生誕。
伯父の薬種商で働いていた10代の頃、独創的で奇抜な「忠八凧」を設計して販売し評判になっています。
明治20年12月、丸亀の歩兵第12聯隊付の看護卒(看護兵)として入隊。
明治22年11月、四国山中で行なわれた秋季機動演習中、樅ノ木峠近くを飛ぶカラスの大群(翼を広げ固定翼で滑空している姿)を見て、飛行原理を発見。
明治24年4月29日、香川県丸亀の歩兵第12聯隊練兵場において、日本人として最初のゴム動力によるカラス型飛行器の飛行に成功しています。

飛行器の設計図を上申書に添えて軍部に活用を願い出るも却下され、独力で作るしかないと決意し軍を除隊、明治33年、八幡町に居宅を構えて研究開発に没頭しますが、明治36年12月17日、ライト兄弟の初飛行の情報に接し、二番煎じといわれることを恐れて開発を断念しています。

二宮忠八が世界に先駆けて「空気抵抗を利用すれば常に羽ばたかなくても空を飛べる」と飛行原理を解析し(昭和39年、英国王室航空協会から「ライト兄弟よりも早く飛行原理を発見した」ことが認定されています)、有人飛行を志した地には、道の駅「空の夢もみの木パーク」、「二宮忠八飛行館」が建ち、その近くに建つのが八幡市の飛行神社の国内唯一の分社、二宮飛行神社です。
二宮飛行神社入口には、二宮忠八の銅像が出迎えてくれます。

二宮飛行神社
二宮飛行神社
名称 二宮飛行神社/にのみやひこうじんじゃ
所在地 香川県仲多度郡まんのう町追上
関連HP まんのう町公式ホームページ
電車・バスで JR琴平駅からタクシーで10分
ドライブで 高松自動車道善通寺ICから約12km
駐車場 道の駅「空の夢もみの木パーク」駐車場を利用
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
飛行神社

飛行神社

京都府八幡市八幡土井にある交通安全・航空安全祈願で知られる神社が、飛行神社。日本初の模型飛行機「玉虫型飛行器」を発明した航空機研究先駆者・二宮忠八(にのみやちゅうはち)が、大正4年、自宅の敷地内に建てたもの。飛行機事故で亡くなった全国の犠牲

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