夏には涼し気な『風鈴まつり』も行なわれる、遠州三山の秋葉総本殿・可睡斎(かすいさい)。静岡県袋井市にある徳川家康ゆかりの名刹ですが、注目は「日本一の大東司(だいとうす)」。東司とは曹洞宗(そうとうしゅう)の寺院におけるトイレのこと。男女兼用の水洗トイレが訪日外国人もビックリのトイレです。
国の登録有形文化財に指定される見事なトイレ
昭和12年に完成した可睡斎の大東司。
完成当時としては珍しい水洗トイレだったため、水洗トイレをひと目見ようと多くの参詣者が押しかけたとのこと。
ピカピカに磨かれた木の床で、各個室も木の扉、そして窓側に男性用の白い筒型小便器が並んでいます。
天井部にある天蓋のような円形のものは、なんと換気口、欄間に組子細工を飾るなど、そのお洒落さには目を見張ります。
トイレの中央に立つのは高村晴雲(たかむらせいうん)の手による烏蒭沙摩明王像(うすさまみょうおう)、清浄なる自己に目覚めさせる徳を有する明王(某脳を焼き払う力で、日常生活の現実的な不浄も清浄にする)ゆえに、曹洞宗では東司の仏様として祀られています。
男女兼用トイレとして今も使われていますが、女性用のトイレも近くにあるので見学だけに留める人が多い感じです。
受付のある萬松閣では烏蒭沙摩明王の札も授与されるので、家庭や会社では壁の目線より少し高い場所に画鋲を使わずに貼る、あるいは棚に置いて、「日々健康でいられることに感謝の念を送ると良い」とのこと。
可睡斎では精進料理も味わうことが可能。
1週間前までに予約をして典座である小金山泰玄和尚と雲水達が「ひたすらに食材の持ち味を生かす」という精進料理を味わうのがおすすめです。
値段もかなり手頃。
トイレの仏様はここに! 「日本一の大東司」が秋葉総本殿・可睡斎に | |
開催日時 | 4月上旬~5月上旬 |
所在地 | 静岡県袋井市久能2915-1 |
場所 | 秋葉総本殿・可睡斎 |
関連HP | 可睡斎公式ホームページ |
電車・バスで | JR袋井駅から静岡鉄道バス森町方面行で10分、可睡下車、徒歩5分 |
ドライブで | 東名高速道袋井ICから約3km |
駐車場 | 可睡斎駐車場を利用/一部有料 |
問い合わせ | 可睡斎 TEL:0538-42-2121 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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