川上祭(サンヤレ祭)|高島市

川上祭(サンヤレ祭)

毎年4月18日に、滋賀県高島市今津町で五穀豊穣、天下泰平を願って『川上祭(サンヤレ祭)』が執り行なわれます。酒波(さなみ)地区の日置神社(ひおきじんじゃ/上の宮)、北仰(きとげ)地区の津野神社(下の宮)の祭礼で、両社は川上庄の惣社。お囃子にある「サンヤレ」から『サンヤレ祭』と呼ばれています。

中世以降、関西に流布した風流芸能の流れを今に伝える祭り

川上祭(サンヤレ祭)

平安時代の長暦3年(1042年)に始まるという歴史ある祭礼で、かつては数日にわたって能楽や競馬などが奉納されていました。
現在は、山や鉾を飾り立て、囃子をはやし練歩く祭礼、風流芸能(ふりゅうげいのう=疫病の広がりや、農作物への被害などの災厄を鎮めるための芸能)がメインとなっています。

氏子は、北組(マキノ町大沼・北深清水・南深清水・桂・北仰)、西組(酒波・三谷・伊井・平ケ崎・構)、南組(岸脇・梅原・中ノ町・井ノ口)という3つの組にわかれて、年毎に交替で、神輿、幟(のぼり)、踊り子を担当します。

4月18日、両神社で式典が済むと、中間地点にある平ヶ崎馬場(へがさきばんば=お旅所)へ行列が向かい、シンボルの高さ18mの2本の大幟、子供が持つ50本の小幟が待ち構えるなか、神輿2基が渡御します。
その後、サンヤレ踊り、流鏑馬(やぶさめ)の奉納などがあります。

「サンヤレ」は悪霊を祓う言葉で、「幸いあれ」、「山野に礼」の意味も含まれています。

ちなみに滋賀県草津町の「草津のサンヤレ踊り」は、室町時代後期以来近畿地方に流行した拍子物(はやしもの)の系譜をひく風流芸能で、平成5年に国の無形民俗文化財に選択されています。
 

川上祭(サンヤレ祭)|高島市 DATA

川上祭(サンヤレ祭)|高島市
開催日 毎年4月18日
関連HP 高島市公式ホームページ
所在地 平ヶ崎馬場/滋賀県高島市今津町日置前
日置神社/滋賀県高島市今津町酒波859
津野神社/滋賀県高島市今津町北仰316-1
電車・バスで JR近江今津駅から総合運動公園線バスで消防本部前下車、すぐ、平ヶ崎馬場
問い合わせ びわ湖高島観光協会 TEL:0740-33-7101
日置神社 TEL:0740-22-0161 
津野神社 TEL:0740-22-1035
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
 

 

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