川内八幡宮『例大祭』|むつ市

川内八幡宮『例大祭』

9月第3月曜敬老の日)前の土・日曜、青森県むつ市の川内八幡宮(かわうちはちまんぐう)で『例大祭』が執り行なわれます。県内随一の大きさを誇る山車と神輿が古式ゆかしく町を練り歩きます。土曜が宵宮で夕方、八幡宮前に5台の山車が集結。日曜が本祭で八幡宮前に5台の山車が集結、神輿と山車が町内を練り歩きます。

北前船が運んだ京風の山車祭り

正徳元年(1711年)、川内八幡宮の神輿に山車がお供して歩いたという記録が残る歴史ある祭礼で県無形民俗文化財(川内八幡宮禮大祭)。
大神楽を先頭に、八幡宮のご神体を納めた神輿や稚児行列、そして上町の辨天山、中浦町の蛭子山、新町の大黒山、浜町の布袋山、仲崎町の舟山(田村磨像)の5台の山車が登場します。
北前船で運ばれた京風のお囃子にも注目を。

川内八幡宮と「田名部七ヶ湊」川内湊

下北半島の中央部、陸奥湾に面したむつ市の川内地区は盛岡藩領の「田名部七ヶ湊」の一つ(大畑・大間・佐井・牛滝・川内・大平・田名部)として数えられる川内湊があった場所で、北前船による交易により蝦夷地や上方と結ばれていました。
川内八幡宮『例大祭』の囃子が、京の祇園囃子に似ているのは北前船による交流のため。
鰺ヶ沢の白八幡宮(しろはちまんぐう)にも山車が登場しますが山車祭りが残るのも北前船が運んだ文化。
北海道の渡島檜山地方と下北地方を中心に、数多くの祇園系の山車祭りが残されるのは、すべて北前船の寄港地。
川内八幡宮など下北地方の祭礼で「木遣り」と呼ばれる音頭を上げるのは鰊漁の出稼ぎに行った江差から入ってきたものと推測されるのです。
唄は北から、お囃子や祭りの基本は京からというまさに北前船の文化伝搬の地になっているのです。

川内八幡宮『例大祭』|むつ市
開催日時 9月第3月曜(敬老の日)前の土・日曜
所在地 青森県むつ市川内町324
場所 川内八幡宮・本町地区
関連HP むつ市公式ホームページ
問い合わせ 川内八幡宮社務所 TEL:0175-42-2236
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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