湯之平展望所

桜島岳の4合目(標高373.8m)に位置し、南岳の噴火口に最も近い位置にある展望台が湯之平展望所。桜島では、立ち入ることができる最高所がこの湯之平展望所です。桜の花びらをイメージしたという展望施設が建っており、2階部分は、噴火の歴史など桜島に関する展示スペースになっています。

桜島の噴煙を間近に眺める展望台

北岳(御岳)、中岳、引ノ平と連なる荒々しい桜島の山並みとその背後に沸き上がる南岳の噴煙。
さらに眼下には穏やかな錦江湾と鹿児島市街、北に霧島連山、南は開聞岳までを一望にします。
2つの火山体(北岳と南岳)を見分けられ、浸食された土砂が堆積して形成された火山麓扇状地も確認できます。
眼下の扇状地の海岸部には武貝塚(たけかいづか)と呼ばれる縄文遺跡(縄文時代後期の土器が出土)があり、縄文人が噴火や土石流によって居住を放棄したと推測されています。

荒々しい桜島の山肌を赤く染め、錦江湾の彼方に夕日が沈む夕暮れ時がおすすめの時間帯。
周辺の石垣にハートの石が7ヶ所埋められているとか。

夜は鹿児島市街の夜景が広がります。
桜島・錦江湾ジオパークのジオサイトにもなっています。

取材・画像協力/鹿児島市

湯之平展望所
名称湯之平展望所/ゆのひらてんぼうしょ
Yunohira Observatory
所在地鹿児島県鹿児島市桜島小池
関連HP鹿児島市公式ホーページ
電車・バスで桜島港からタクシーで15分
ドライブで桜島港から約6km
駐車場50台/無料
問い合わせ鹿児島市観光交流局観光プロモーション課 TEL:099-216-1344/FAX:099-216-1320
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
溶岩なぎさ遊歩道

溶岩なぎさ遊歩道

桜島ビジターセンターのある袴腰地区と烏島展望所を結ぶ全長3kmの遊歩道。大正溶岩流の岩海を歩きますが道はよく整備され歩きやすいのでぜひチャレンジを。要所には木造のデッキも配され桜島の山並みはもちろん、対岸の鹿児島市街などを美しく眺望できます

烏島展望所

烏島展望所

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有村溶岩展望所

有村溶岩展望所

桜島の南側、国道224号沿い、有村崎(旧東桜島村有村)の付け根にある展望台。大正3年の大爆発で流出した大正溶岩流で誕生した小高い丘に位置し、360度のワイドなパノラマが期待できます。展望台の周囲には全長1kmの溶岩遊歩道も整備され、錦江湾や

黒神埋没鳥居

黒神埋没鳥居

桜島の東岸にある腹五社神社(黒神神社)の鳥居が黒神埋没鳥居。大正3年1月12日に始まった桜島の大爆発で、それまでは完全な島だった桜島は大隅半島が陸続きとなりましたが、その爆発で腹五社神社参道の鳥居は軽石や火山灰によって笠木部分を残して埋没。

 

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