鹿児島県屋久島町の西部林道の南側の入口に位置する屋久島最大の滝で、「日本の滝百選」にも選定される名瀑が大川の滝(おおこのたき)。ごつごつとした花崗岩の断崖から、落差88mの滝が落下する様は迫力満点。落差は九州一。雨後など、水量が多いときには幅も20m以上にも達するという豪快さです。
ホルンフェルスの岩盤を流れ落ちる滝は九州随一の大瀑布
深山に落ちる滝が多い屋久島ですが、大川の滝は海岸沿いを走る鹿児島県道78号(上屋久永田屋久線)にも近く、アプローチも便利。
滝壺近くまでは歩いて近づくことが可能で、西部林道から遊歩道を徒歩5分ほど。
水しぶきを浴びる展望スポットも整備されています。
地質は、堆積岩が熱変成してできたホルンフェルス(熱変成岩、接触変成岩)で、紫色がかった黒色しています。
また滝手前では「名水100選」に選ばれた「大川湧水」を飲むこともできる。
トイレも設置。
ホルンフェルスと花崗岩
屋久島のホルンフェルスは、熊毛層群(ユーラシア大陸の土砂が琉球海溝に体積して固まった地層)が、フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込んでいく時の摩擦熱によって誕生したもの。
その時の摩擦熱で溶けたマグマの一部は、1400万年前に上昇し、屋久島の山上などで露呈する新第三紀花崗岩が誕生したのです。
同じ屋久島で、トローキの滝はホルンフェルス、千尋の滝は新第三紀花崗岩です。
その時の摩擦熱で溶けたマグマの一部は、1400万年前に上昇し、屋久島の山上などで露呈する新第三紀花崗岩が誕生したのです。
同じ屋久島で、トローキの滝はホルンフェルス、千尋の滝は新第三紀花崗岩です。
大川の滝 | |
名称 | 大川の滝/おおこのたき |
所在地 | 鹿児島県熊毛郡屋久島町栗生 |
関連HP | 屋久島町公式ホームページ |
電車・バスで | 安房から屋久島交通の大川の滝行きバスで53分、終点下車 |
ドライブで | 安房港から約36km。宮之浦港から約42km |
駐車場 | 5台/無料 |
問い合わせ | 屋久島町商工観光課 TEL:0997-43-5900 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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