永田岬(屋久島灯台)

屋久島北部の永田集落の西に突き出した岬が永田岬。東シナ海に突き出した突端には明治30年1月10日に初点灯という100年以上の歴史を持つ屋久島灯台が建ち、その白亜の灯台が青い海と空に映えて美しい岬です。この永田岬に建てられた屋久島灯台は、台湾領有後の台湾航路を守るために築かれた8灯台のひとつ。

屋久島の西端、東シナ海を望む絶景の岬

永田岬

台湾の開発のため陸軍省が設置した台湾航路8灯台のうちの1基となる屋久島灯台は、レンガと御影石の折衷造り。
設計は臨時台湾燈標建設部で、土台部分にはセメントが使われていますが屋久島でセメント使用の最初の例となっています。

地上から塔頂までの塔高は19.6mで、灯火は22海里(40km)沖まで届きます。

向かいの口永良部島との間が屋久島海峡で、日本本土と奄美・沖縄を結ぶ大型定期旅客船や貨物船が行き交っています。
臨時台湾灯標建設部(陸軍省)が建設した台湾航路途中の灯台は、屋久島灯台のほか、釣掛埼灯台(現・鹿児島県薩摩川内市)、曽津高埼灯台(奄美大島/現・鹿児島県瀬戸内町)、伊江島灯台(現・沖縄県伊江村)、先原埼灯台(爆撃で倒壊/現・沖縄県那覇市)、津堅島灯台(台座のみ現存/現・沖縄県うるま市)と台湾の2灯台です。
現存する明治期灯台で最南部に位置し、国の登録有形文化財に指定。

永田岬(屋久島灯台) DATA

名称 永田岬(屋久島灯台)/ながたみさき(やくしまとうだい)
所在地 鹿児島県熊毛郡屋久島町永田
関連HP 屋久島町公式ホームページ
電車・バスで 安房港からタクシーで1時間
ドライブで 安房港から約45km
駐車場 5台/無料
問い合わせ 屋久島町商工観光課 TEL:0997-43-5900
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
釣掛埼灯台

釣掛埼灯台

鹿児島県薩摩川内市(さつませんだいし)、東シナ海に浮かぶ甑島列島・下甑島(しもこしきじま)の南端、釣掛埼の高台に建つのが、釣掛埼灯台(つりかけざきとうだい)。明治29年12月15日に初点灯という歴史ある灯台で、、現在の灯台は昭和26年の再建

 

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