第9回きしころスタンプラリー|2023

2023年7月1日(土) ~ 8月31日(木)、名古屋市と周辺のうどんの名店40店が参加しての『第9回きしころスタンプラリー』を開催。名古屋独自の冷たいきしめん「きしころ」を味わう企画で、参加店では自慢の「きしころ」を用意し、5店舗達成ごとに、参加店舗で使える400円券がもらえる仕組み。

きしめんは、麺がしまって、ころが一番うまい!

茹でたきしめんを冷水で締めると、きしめん本来のコシが明確になることから、うどん好きには人気の企画。
東海道新幹線のホームでも味わえる、名古屋めしの代表格でもある名古屋名物きしめんですが、実は地元名古屋では「きしめんが絶滅危惧食」ともいわれるようになっていました(背景にはきしめんの手打ちは、うどんよりも大変という製造側の問題もありますが)。

そんなきしめん衰退の時代を背に、平成27年、名古屋市東区の愛知県麺類組合の若者たち(東麺類組合会長・日比野宏紀さん)が親組合である愛知県麺類組合の協力を得て、手づくりで始めた企画が「きしころスタンプラリー」。
初年度の第1回は、日比野宏紀さんの「みそ煮込みの角丸」(大正15年創業)など25店のうどん店が参加。
「みそ煮込みの角丸」でも、ラリーを始める前はきしめん離れで、きしめんが1杯も出ない日もあったのだとか(それがラリー期間中は50杯以上出るほどに復活)。
きしころをスタンプラリーのテーマにしたのはきしめんは、麺がしまって、ころが一番うまい!(日比野さん)から。

熟年世代には、かつて公設市場の定番だった「きしころ」は懐かしい味ですが、若い人の間では、「ころ」を知らない人もいたのだとか。
回を重ねるごとにきしめんのコシと麺の味を堪能する「きしころ」も浸透、夏の定番名古屋めしとして再評価されています。

ちなみに、「ころ」の意味は、露が香る香露(こうろ)という説もありますが、「あんころ餅」の「ころ」と同様に丸いことが名の由来といわれています。
公設市場などに並ぶ手打ち生麺が丸い形をしていたことから、「ころ」になったというのが定説で、香露説に関しては、多くの人が「名古屋人はそんなに上品じゃにゃーよ」と口を揃えます。

名古屋に行ったなら、ぜひ、うどん屋で「「きしめん、ころにしてちょ」と注文を。

ちなみに、名古屋にはきしめん専門店はほとんどなく、うどん屋できしめんを味わうのが普通です(名古屋駅新幹線ホームや、東海道線ホームの「きしめん 住よし」は例外的な存在です)。

今回、東京では珍しい本格的な「きしころ」が食べられる、きしめん尾張屋(東京都千代田区飯田橋4-8-11)が特別参加。

第9回きしころスタンプラリー|2023
開催日時 2023年7月1日(土) ~ 8月31日(木)
所在地 愛知県名古屋市・瀬戸市・春日井市・清須市・大府市・蒲郡市・刈谷市・東郷町・笠松町・大治町
場所 名古屋市と周辺の39店
関連HP 名古屋観光コンベンションビューロー公式ホームページ
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
きしころ

【知られざるニッポン】vol.68 名古屋名物きしころ、うどんころを知っていますか!?

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