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港の見える丘公園

港の見える丘公園

横浜・山手地区でもっとも海岸寄りの高台に位置する公園が港の見える丘公園。名前の通りベイブリッジなど横浜港の眺めがよく、夜景の美しいデートスポットとして知られていますが、実は開港の歴史を秘めるエリアにもなっています。公園を歩くときに、横浜開港のドラマチックな舞台となった山手居留地の歴史にもぜひ思いを馳せてみましょう。

「春秋にはバラの香りに満ちるベイブリッジ一望の公園

昭和37年5月に風致公園として開園した港の見える丘公園。

港の見える丘公園から山手本通り一帯は「ブラン」と呼ばれ、関内居留地(かんないきょりゅうち)の商館に通う外国人居留民の住宅が建てられたエリア。
当初、関内(関内とは居留地に入る関の内側、つまりは居留地ということ)の日本大通の東側に広がっていた居留地ですが、手狭になり山手の丘陵地帯に拡張されたのです。

港の見える丘公園の園内には昭和12年築の旧英国総領事公邸(横浜市イギリス館)、大佛次郎記念館、横浜市イギリス館前に150種1200株のイングリッシュローズをテーマにした「香りのローズガーデン」、イギリス館後庭から111番館後庭にかけて「バラとカスケードの庭」、大佛次郎記念館前に「香りの庭」(沈床花壇)などがあり、横浜港を眺めながらの異国散歩が楽しめます。
バラの見頃は、例年5月中旬〜6月中旬と10月中旬〜11月中旬。

幕末から明治初めにフランス軍、イギリス軍が駐留した丘

公園の北西側にある緑豊かな小山は、フランス山。
幕末にフランス軍が駐屯し、明治29年にはフランス総領事館が建てられた場所です。
フランス橋の山手側鏡台にはめ込まれたメダイヨン(円形の飾り)はその名残りです。
フランス山の緑のなかを抜け元町へと下ることもできます。

公園の南東側、展望台近くにある横浜市イギリス館(旧英国総領事公邸)の建つ場所は、幕末にイギリス軍が駐屯し、兵舎のあった場所。
英仏軍が駐留する理由は、幕末から明治維新にかけて在留外国人の保護のためという名目でしたが、港が見渡せる展望地に陣取ったのには当然、軍事的な目的があったと推測できます。
イギリス、フランス両国の駐留軍は、明治8年3月2日までに全面撤退しています。

フランス山に風車が設置されているのは、明治29年、フランス領事館と、領事官邸が建設された際に井戸水を汲み上げるために風車が設置されたから。
そのモニュメントとして多翼型の風車が設置されているのです。

イギリス山、横浜市イギリス館横の噴水は、明治20年に横浜停車場前広場に設置された噴水塔を再現したものです。

元町公園、山手公園、山手イタリア山庭園とともに「日本の歴史公園100選」に指定されています。

横浜に駐留したイギリス軍
港の見える丘公園
名称港の見える丘公園/みなとのみえるおかこうえん
所在地神奈川県横浜市中区山手町14
関連HP横浜観光コンベンション・ビューロー公式ホームページ
電車・バスで横浜高速鉄道みなとみらい線元町・中華街駅から徒歩3分、またはJR石川町駅から徒歩20分
ドライブで首都高速横羽線横浜公園ICから約1.8km
駐車場元町第一駐車場(90台/有料)
問い合わせ横浜市都心部公園 TEL:045-671-3648
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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山手本通り

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