神奈川県横浜市中区本牧元町、本牧臨海公園(ほんもくりんかいこうえん)の一角にある八角形の建物は、大正・昭和の政治家で逓信・内務大臣を歴任した安達謙蔵(あだちけんぞう)が精神修行のために建てた道場。館内は本牧周辺の漁業、農業など郷土の歴史を伝える資料館になっています。
本牧の漁業、農業の歴史がわかる民俗資料館
八聖殿の名は、キリスト、ソクラテス、孔子、釈迦、聖徳太子、弘法大師、親鸞、日蓮という8聖人を祀ったことに由来。
建物は、奈良・法隆寺東院の夢殿(ゆめどの)を模して昭和8年に建てられたもの。
昭和12年に横浜市に寄贈され、建物の周辺一帯は本牧臨海公園として整備されています。
「農具と漁具からみる先人の暮らし」が展示のテーマで、1階では海苔の生産に使われた道具、本牧神社の神事『お馬流し』の解説など、埋立て以前の横浜市域の漁業を中心に「漁村の祭りとくらし」を紹介。
2階では「農村の暮らし」」をテーマに、明治の農家・旧松沢家と生活用具を紹介するなど民俗的に貴重な資料を展示する資料館となっています。
八聖殿が建てられた昭和8年には、建物のすぐ下まで海が迫り、その海では漁業が営まれていました。
三渓園の海水浴場も、春の潮干狩り、夏の海水浴で賑わいましたが、本牧埠頭関連造成用地として昭和43年に埋め立てが完了。
昭和44年に本牧市民公園が誕生しています。
横浜市八聖殿郷土資料館 | |
名称 | 横浜市八聖殿郷土資料館/よこはましはっせいでんきょうどしりょうかん |
所在地 | 神奈川県横浜市中区本牧元町76-1 |
関連HP | 横浜市八聖殿郷土資料館公式ホームページ |
電車・バスで | JR根岸駅から市営バスで8分、本牧市民公園前、または、本牧車庫下車、徒歩7分 |
ドライブで | 首都高速湾岸線新山下ランプから約4km |
駐車場 | 本牧市民公園駐車場(267台/有料) |
問い合わせ | 横浜市八聖殿郷土資料館 TEL:045-622-2624/FAX:045-622-2657 |
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