神奈川県鎌倉市二階堂、明治2年、明治天皇によって東光寺跡に創建されたのが、鎌倉宮。後醍醐天皇の長子で、元弘の乱で鎌倉幕府倒幕の手柄を立て、建武の新政で活躍した護良親王(もりよししんのう)を祀るため、創建。大塔宮(おおとうのみや)とも呼ばれるのは、天台座主となった皇族の称号から。
巨大な獅子頭守が参拝者を出迎える
護良親王(鎌倉宮では「もりながしんのう」と呼んでいます)が、建武の新政で征夷大将軍に任ぜられた足利尊氏と対立、鎌倉に流され、東光寺の土牢に幽閉。
9ヶ月にわたって幽閉され土牢が境内に残こり、見学も可能(ただし、実際に幽閉されたのは土牢ではなかったという説が有力)。
毎年秋には悲運の護良親王への鎮魂の舞『鎌倉薪能』が行なわれることで有名。
また、「モミジの天井」と呼ばれる、見事な枝ぶりのカエデの大木があり、紅葉したカエデは、覆いかぶさるようでその呼び名も納得できます。
紅葉の見頃は例年11月下旬~12月下旬。
宝物殿は、明治6年、明治天皇行幸時の行在所を改修したもの。
拝殿の正面には、鎌倉宮のお守りの代表格である「獅子頭守」(ししがしらまもり)の巨大版が据えられています。
これも、もともとは、護良親王が、獅子頭の小さなお守りを兜に忍ばせて自らの無事を祈ったのが由縁とか。
鎌倉宮創建の背景には、武家政権を倒し、王政復古を果たした明治天皇が、武家政権から天皇中心の政権へ復帰させることを目的とした建武の中興に尽力した護良親王を見直したため。
鎌倉宮 | |
名称 | 鎌倉宮/かまくらぐう |
所在地 | 神奈川県鎌倉市二階堂154 |
関連HP | 鎌倉宮公式ホームページ |
電車・バスで | JR鎌倉駅から京急バス鎌倉宮行きで終点下車 |
ドライブで | 横浜横須賀道路朝比奈ICから約5km |
駐車場 | 鎌倉宮横駐車場(20台/有料) |
問い合わせ | 鎌倉宮 TEL:0467-22-0318 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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