神奈川県小田原市曽我別所周辺に広がる富士を眺める絶景の梅林が曽我梅林。偕楽園(茨城県水戸市)、越生梅林(埼玉県越生町)と並んで、関東三大梅林にも数えられています。中河原、原、別所の3地区に分かれ、合わせて3万5000本の梅(生産農家のため白梅)が植栽され、2月上旬〜3月上旬に『曽我別所梅まつり』が開催されます。
北条早雲ゆかりの梅林
小田原の梅は、室町時代に北条早雲が梅干しを愛用(当時の梅干しは白梅)、梅の実を戦時食(兵糧用)にするため、城下に梅を植栽したのが始まり。
戦場で、梅干を紫蘇で巻いて土や泥が付着するのを防いだのが、紫蘇巻き梅干のルーツとなっています。
江戸時代には、小田原藩主の大久保氏により梅の栽培が奨励され、小田原宿では箱根越えの旅人の必需品として重宝されたのです。
江戸時代、曽我梅林に近い国府津から二宮にかけての海岸に塩田があったのも梅干し作りに最適で、曽我梅林は大規模な梅の産地へと発展したのです。
現在栽培されるのは、十郎梅、白加賀梅、杉田梅、南高梅、小梅など。
小田原オリジナル品種「十郎梅」は、果肉がたっぷりと厚い反面、皮が薄いため栽培や加工(天日干しの際、梅をひっくり返す時に破れやすい)には手間を要しますが、肉質がなめらかで梅干用品種としてはピッタリなのです。
『曽我別所梅まつり』は、別所、中河原、原の3地区で行なわれますが、中心となるのは別所会場(JR御殿場線・下曽我駅から徒歩20分)で、高台には梅林越しの富士山という絶景スポットがあります。
中河原会場は曹洞宗の寺、瑞雲寺周辺に梅林が広がっています(JR御殿場線・下曽我駅から徒歩15分)。
名称 | 曽我梅林/そがばいりん |
所在地 | 神奈川県小田原市曽我別所 |
関連HP | 曽我別所梅まつり観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR下曽我駅から徒歩20分 |
ドライブで | 東名高速道路大井松田ICから約7km |
駐車場 | 梅まつり期間は臨時駐車場(有料)を開設 |
問い合わせ | 曽我別所梅まつり観光協会 TEL:0465-42-1965 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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