鷹取山

鷹取山

三浦半島の脊梁(せきりょう)、神奈川県横須賀市と逗子市の間にそびえる標高139mの岩峰が、鷹取山(たかとりやま)。山頂近くまで湘南たかとり団地が迫っていますが、「湘南妙義」の異名のある山で、岩壁には巨大な磨崖仏が刻まれていて圧巻。山頂一帯は鷹取山公園として整備されています。

西武鉄道・堤康次郎が地主だった時代に、磨崖仏を建立

鷹取山

親不知(おやしらず)と呼ばれる展望台のある岩峰が山頂。
晴れた日には富士山から伊豆連山、箱根外輪山、房総半島まで雄大なパノラマを得ることができます。
かつては富士山を遥拝するため、浅間神社も祀られていました。

山頂一帯には明治・大正時代の石切り場の跡もあり、東京湾要塞の海堡に使われる石(鷹取石)を切り出し、戦時中は、横須賀軍港を守備するため、第二高角砲大隊・鷹取山高角砲台が置かれていました(石材の需要は、関東大震災後、セメントの普及とともに廃れました)。

鷹取山公園にある巨大な磨崖仏は、横須賀市在住の彫刻家、藤島茂(ふじしましげる)が昭和35年から1年をかけて製作した弥勒菩薩尊像で(昭和36年6月7日公開)、像高8m、像幅4.5m。
逗子市の実業家で中国古美術研究家・川口満(かわぐちみつる)がこの地に磨崖仏をと考え、当時の地主である西武鉄道の許可を得て彫ったものです。
かつては釈迦如来像の磨崖仏もありましたが、昭和40年、鷹取小学校の体育館建設のために失われています。
西武鉄道を率いる堤康次郎は、3体目の日本最大の磨崖仏を作ることを考え、幅50m、高さ23mの石切り場のような壁面が完成。
その後、昭和38年に藤島茂、昭和39年に堤康次郎が没したため、計画は実現せず、巨大な岩肌のみが残されたのです。

岩肌には無数の穴が開いているのは、ロッククライミングの練習で打ち込まれたハーケンの跡。
鷹取山公園での岩登りは、鷹取山安全登山協議会への登録し、鷹取山安全登山協議会指導員の指導に従い、決められた事項を遵守した場合のみ可能です。

湘南たかとり団地内にあるバス停たかとり小学校(横須賀市立鷹取小学校)近くから10分ほどで到達できます。

駐車場はないので、公共交通機関の利用を。
また尾根沿いに逗子市側の神武寺へと歩くハイキングコースは、ファミリーにもおすすめです(神武寺まで1km、50分ほど、JR東逗子駅または京急神武寺駅へ下山します)。

鷹取山
名称 鷹取山/たかとりやま
所在地 神奈川県横須賀市湘南鷹取・逗子市池子
関連HP 横須賀市観光協会公式ホームページ
電車・バスで 京浜急行追浜駅から京浜急行バスたかとりセンター行きで9分、たかとり小学校下車、徒歩10分
駐車場 なし
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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